タロットカード「正義」の意味とリーディング
タロットカードの大アルカナ「正義」は、公平さや正義を表すカードです。大アルカナ(0番から始まる全22枚)の11番目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
正義(The Justice)カードの意味
タロットカードの大アルカナ「正義」は公平さ、正義、バランスの取れた関係などを意味します。
「正義」はウェイト版(世界中でタロットの定番として利用されている。ライダー版ともいう)では大アルカナカードの11番目のカードですが、より古く歴史の長いマルセイユ版では8番目のカードです。
この11番と8番という番号のずれは手違いではなく、タロットカードの流れに関する解釈の違いによるものです。
「女教皇」と似た構図?
このカードに描かれた女性は、正義の女神であり、右手に法による支配を表す正義の剣、左手に公平と正義を表すてんびん秤を持っています。
背景にある大きな2本柱は「神殿」を意味します。この人物が権力と権威を持っており、裁きを行う組織のトップであることを意味します。
タロットカード「正義」のキーワード
タロットカードの大アルカナ「正義」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 公平である、判断力がある
- バランスが取れている
- 正義感が強い、誠実である
- 裁判沙汰を表す場合も
逆位置
- 思い込みや決め付け
- 不釣り合い
- 感情のもつれ、関係のもつれ
- バランスが取れず不安定な様子
- 感情的になり理性的に判断できない
正義の逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
正義が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「正義」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
正義はバランスが取れた状態を表すカードであり、あなたとの相手の気持ちを表します。つまり、相手もあなたと同じような気持ちであなたに好意を寄せている可能性があります。
相手はあなたと自分が釣り合う相手なのか、付き合うのにふさわしい相手かどうか、過去の経験などに基づいて判断しようとしています。
価値観が合う、馬が合う、考え方が合う、世間的に客観的にみてもお似合いの2人なのではないかと考えているようです。行動を起こしてあなたとコミュニケーション取りたい情熱を内に秘めているようです。
逆位置
あなたと相手の気持ちのバランスが取れていない可能性を表します。相手の情熱や愛情は、あなたが相手に持っているほどではないかもしれません。
2人が釣り合っていないという可能性もあります。あなたがあまりに魅力的すぎて、相手は気後れしている…?または、相手から見て、あなたがなんだか物足りない…?
どちらの場合も深く考えず、直感的に思い込んでいるので、少し時間をとって相手の考えを変える努力が必要です。
片思いを占って正義が出たとき
タロットカードで片思いを占って「正義」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
気持ちもお互い想いあっている状態で、周りから見てもお似合いの2人です。あなたが想うように、相手もあなたを想ってくれています。
お互いに歩み寄り、話をする中で片思いから交際に発展しそうです。あなたから気持ちを伝える場合も、あなたと交際することに対してとても誠実に考え、向き合ってくれることでしょう。
ただし、お相手はじっくりあなたとの関係を判断したり、進めていこうとしている状態ですので、せかしたり焦ったりしないことが重要です。
あなたに向かう情熱はあるけれど今は冷静に判断し行動したいようです。
逆位置
相手はあなたとは良い相性だと感じていないようです。一方的に、そして感覚的に思い込んでいる可能性があります。付き合う気もない、深く考えることもしてくれない状態です。
現時点では、あなたに向き合う姿勢がなさそうなので、その思い込みを変えるような出来事であったり、相手の気持ちが変わるタイミングを待たないと付き合うことは難しいです
今は相手に対して、むやみに働きかけない方が無難です。かえって取り合ってくれなくなる可能性があります。
浮気を占って正義が出たとき
タロットカードで浮気を占って「正義」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
正義を表すカードがでました。真実が明るみにでるという意味を持つカードですので、相手が浮気している場合は、必ず証拠が見つかります。
証拠が見当たらない場合は、あなたと誠実に向き合いたいという気持ちもありつつ、浮気気分も楽しくて仕方ない、という浮ついた状況です。2人を天秤にかけているのかも…?
相手も良くないとはわかっており、良心と闘ってる様子が出ているので、もし、浮気していたとしてもやめさせるチャンスです。
相手がもし浮気しているなら、知恵を絞ってこの天秤状態を保とうとしているようなので、一方的に責めず、知恵を使って状況をよく見てください。
逆位置
揺れ動く気持ちがありません。誰かとあなたを天秤にかけて比べるなどの行為をしていないからでしょう。浮気はしていない可能性が高いです。目移りなどもしていない様子が表れています。
ただし、あなたと相手の気持ちの釣り合いがとれていないと感じることはありませんか。このカードはあなたへの愛情や情熱が、以前より落ち着いてしまっている様子を表します。
浮気を疑うよりも、相手との気持ちのバランスを取るように心がけると良さそうです。
不倫を占って正義が出たとき
タロットカードで不倫を占って「正義」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手もあなたも不倫にやましいところを感じ、葛藤している様子が感じられます。とくに二股をかけているほうは、本命と不倫相手が両方とも好きで、両方に公平に接したい、このバランスをうまく保ちたいという気持ちが強いようです。
不倫をしているとバレやすい時期である暗示でもあります。思うように進展しないからといって大胆な行動、言動をするのは控えましょう。不倫の証拠を残さないように徹底すべき時期です。
不倫が公になった結果、離婚調停であったり、民事訴訟であったり、そういう法律沙汰になりかねないと暗示するカードでもあるので注意してください。
逆位置
この不倫は、このまま終わりそうな予感です。あなたから相手への情熱が冷める、または相手からあなたへの情熱が冷めることを暗示しています。
正義のカードは正位置だと公に認められることを表します。逆位置の場合はその逆で、この関係は日の目を見ない、誰にもバレないまま終わる、などを表します。
相手はすでにはっきりと大事なものが分かっているはず。どっちにしようかな、という気持ちの迷いさえないのでは…?
いろいろなことが、はっきりとわからないまま、不倫関係が終わりを迎えそうです。ひとまず感情で動くのはやめて、冷静に己の知恵と経験から正しい判断をすることが求められます。
復縁占いで正義が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「正義」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手もあなたと同じように復縁したいと思っているかもしれません。まずお互いに歩み寄り、話し合うことから始めると良いでしょう。うまくいけばすんなり元のサヤに収まることができるでしょう。
相手も交際していた時の2人はどうだったのか、どこが悪かったのかと冷静になっている様子が見えます。お互いに感情に任せて行動するのではなく、知性を大事にして行動すれば復縁も出来ますし、長続きもできるでしょう。
逆位置
感情的になっていて、理性的には相手のことが考えられないようです。お互いに相手はこうだと思い込みから決め付けており、そこから抜け出せないと復縁するにはまだ時期尚早です。
または、反対に気持ちが冷め切っていて喧嘩にさえならない様子も現れています。
お互いまず冷静になり、別れた原因であったり、どこを直したらうまく付き合っていけるのか、冷静に分析して考えてみることが大事です。あなた自身も本当はまだ復縁したくないのかもしれません…?
仕事を占って正義が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「正義」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
人の目につかないところで、コツコツと最善の仕事をしてきたことが報われます。パッとスポットライトを浴びるようなこともありそうです。
逆位置
忙しいから、目につかないところだから、と手を抜いていたところが急に注目されてしまうかもしれません。この時期の仕事は誰に見せても恥ずかしくないように、完璧を目指してみてください。
人間関係を占って正義が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「正義」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
ねじれた人間関係や、裏でこそこそする人に悩んでいたとすれば、改善される時期です。相手にバチが当たることもありえますが、あなた自身の気持ちがスパッと切れて、悪い関係を断ち切れるかもしれません。
逆位置
見えないところで暗躍する人物がいて、ものごとが上手く運ばない暗示があります。大切なのは自分自身は誰にも文句を言わせないように正しくあることです。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。