タロットカード「ソードのペイジ(小姓)」の意味とリーディング
タロットカードの小アルカナ「ソードのペイジ(小姓)」は、若さやチャレンジ精神、ときに未熟さを表すカードです。小アルカナのソード(剣)グループ14枚の11枚目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
ソードのペイジ(小姓)の意味
タロットカードの小アルカナ「ソードのペイジ(小姓)」は、若さやチャレンジ精神、ときに未熟さを表すカードです。将来有望な人材、というイメージも持っています。
タロットカードの小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コインともいう)」の4グループ×各14枚、合計56枚あります。
ソードのペイジは「ソード」のグループ(スートともいう)の11番目にあたるカードで、コートカードと呼ばれる人物札にあたります。
「ソードのペイジ」は、1つ前の「ソードのナイト」がアクティブで攻撃的なのに比べると、広範囲には動き回らず、見張りや警戒など、今いる場所での守備を固めることを意味します。
「ペイジ」とは?
ペイジとは、中世の宮廷において騎士見習いをしていた従者のことです。
ペイジのトレードマークともいえるのが、おかっぱ頭のヘアスタイルで、現在でもこのヘアスタイルを「ペイジ・カット」と呼びます。
また、欧米では結婚式で花嫁のベールをもって付き添う少年や、高級レストランの給仕係、米国議会の事務スタッフを「ペイジ」と呼びます。
ソードのペイジは誰が由来なのか気になりますが、はっきりしていません。ペイジはもともと見習い中であり、まだ功績をあげたり、名を成す前の姿なのです。
小アルカナのソードはトランプの「スペード」
小アルカナのソードはトランプの「スペード」から派生したといわれます。「スペード」は聖剣を表し、剣を持って世の中を治める王侯貴族や権威を象徴しています。
ヨーロッパでは古くから、「正義」を聖剣と天秤を携えた女神の姿で現してきました。このためソードには「裁き」の意味もあります。
ソードは「風」をあらわす
小アルカナの4つのグループ(スート)はそれぞれ、古代哲学の4大元素「風、水、土、火」をあらわすとされています。ソードはこのうち「風」のグループのカードです。
「風」の元素は、情報や移動を意味します。転じて理性や判断力、行動力を意味します。
タロットカード「ソードのペイジ」のキーワード
タロットカードの小アルカナ「ソードのペイジ」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 物事の始まり
- 勇敢に立ち向かう
- 果敢にチャレンジする
- 未来を切り開く
- 年下の若い男性
逆位置
- 計画性がなく未来が見えない
- なかなかスタートできない
- 子供っぽすぎる、生意気
- 意地悪
ソードのペイジ、逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
ソードのペイジが出たときの相手の気持ち
タロットカードで「ソードのペイジ」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手はあなたのことを、「若いのにしっかりしている」「一緒にいて楽しい存在」と意識しているようです。あなたとの何気ない会話をとても楽しいと感じています。
相手も「これから二人の間には何か進展があるのかも…」と感じているようです。会話をきっかけに、もっと仲良くなれたらいいなと、ワクワク感を感じているようです。
逆位置
相手はあなたのことを「恋愛対象には子供っぽすぎる」「恋人というより妹のような存在」と感じているようです。あなたとの関係に展開の可能性を感じていないようです。
もし二人で楽しく話せる状況なら、現状維持しながら、少し自分自身が大人になる期間をもってはどうでしょうか。
相手が話すことも楽しんでいない様子なら、一緒にいてもワクワクしない、楽しさを感じられないということ。一方的に相手に踏み込んだり、無用なおしゃべりはやめておきましょう。
片思いを占ってソードのペイジが出たとき
タロットカードで片思いを占って「ソードのペイジ」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
片想いから交際に進展するためには、恥ずかしがらずに相手と向き合うことが必要です。勇気を持って相手のフィールド、相手の懐に飛び込んでいくことで新たな関係をスタートすることができるかもしれません。
相手はあなたといると楽しくて、今後への進展を感じています。このままいけば、交際に進展するのも時間の問題でしょう。新しい感受性や、元気さをアピールをしてみたら、上手くいきそうです。
逆位置
しばらくは現状維持でしょう。告白しても軽くあしらわれてしまうかもしれません…。
相手はあなたのことを子供っぽすぎると感じ、恋愛対象外と感じているようです。今のままでは恋愛関係に進展することはないかもしれません。恋愛対象として意識させるためには内面を磨くことが大事です。
まずは相手に、一緒にいると楽しいと思わせるたり、若いのに知識豊富だと感じさせましょう。ワクワクした気持ちを相手と共有すると上手くいく可能性があります。
不倫を占ってソードのペイジが出たとき
タロットカードで不倫を占って「ソードのペイジ」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
あなたも不倫相手も、会いたい、どうやったら会えるか、ばかり考えています。2人とも相手のことを考えるだけでワクワクするほど、この不倫関係を楽しんでいるようです。
ソードのペイジは「警戒」のカードです。妊娠や不倫バレに気を付けてください。もしバレてしまったら状況が一変します。不倫から本命になれる可能性もありますが、もめにもめて、すべてを清算しなくてはならない可能性も半々。危険な賭けとなります。
逆位置
今以上の関係には、なかなか進展できません。相手はあなたとの不倫関係に、これ以上踏み込む勇気もなければ、将来性も見えていない。不倫が楽しめなくなり、最初の熱は冷めてしまった様子です。
あなたもこの不倫関係にときめきを感じなくなったら、自分には関係を続けていくのが難しいと判断して、さっさと関係を解消することでしょう。
大人の危険な香りのする不倫を期待していたのに、子供っぽい要求が多い、何か物足りなかった、そんな結末となりそうです。
浮気を占ってソードのペイジが出たとき
タロットカードで浮気を占って「ソードのペイジ」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
浮気の始まりを表すカードがでています。相手の周囲に、あなたより年下で魅力的な人物がいるようです。今はまだなんとか理性が働き、浮気はしてない状態ですが、時間の問題でしょう。しっかりと警戒をしてください。
2人の交際にとって、試練の時期です。しっかりと相手の心を繋ぎ止めておく必要があります。相手の弱点や喜ぶポイントを思い出し、しっかりとコントロールしてください。
逆位置
交際相手の周りには子供っぽいタイプしかおらず、魅力を感じている人物はまだいない暗示が出ています。
ただ、あなたとの関係にも、前ほどのときめきを感じないようです。マンネリ化してきた時期と言えるでしょう。交際当初を思い出し、新鮮な楽しい気持ちを取り入れてみて。出会った時にしたようなデートをこちらから計画してみるのも良さそうです。
復縁占いでソードのペイジが出たとき
タロットカードで復縁占いをして「ソードのペイジ」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手と復縁するには、2人が付き合いはじめた頃の、ワクワクした楽しい気持ちを思い出させるだけでは十分ではありません。駆け引き上手になることが肝心です。
相手はあなたのことを嫌ってはいません。しかし別れに至った問題を抱えたまま、繰り返し引っ付いたり、離れたり、という状況に陥ることを恐れて用心しています。
復縁のためには、相手をきちんと納得させる必要があります。今まで付き合ってきた経験を生かして、絆を深める試練にできるかは、あなたの知恵にかかっています。この試練を乗り切れば、新しい良い関係をスタートできるでしょう。
逆位置
今のあなたでは、相手と復縁できません。真剣に復縁を迫っても軽くあしらわれたり、子供扱いされて軽く受け流されてしまうでしょう。もともと相手はあなたより何枚も上手です。
復縁するためには、緻密な計画を練らなければ、うまいように言いくるめられて終わりです。あなたといても楽しいと感じられないようです。
元通りの復縁よりも、関係を一度リセットして、適度な距離感を探すほうが正しいようです。
仕事を占ってソードのペイジが出たとき
仕事についてタロットカードで占って「ソードのペイジ」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
熱意や若さ、やる気が買われて、大きな仕事を任されます。もしかすると実力以上の仕事かもしれません。細心の注意を払って成功させましょう。
無理をして失敗するよりも助言をもらったり、周囲との調整を心掛けて、手柄よりも実績を作りましょう。
逆位置
アシスタント業務ばかり押し付けられてうんざりしそうです。そんな気持ちが顔に出てしまい、生意気だと批評される可能性もあります。周囲の幼稚な人間関係がイヤになっている可能性もあります。
人間関係を占ってソードのペイジが出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「ソードのペイジ」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
自分がリーダーになって引っ張っていくより、サブリーダーのようなポジションでサポートをしていくほうが、ラクに過ごせる時期かもしれません。意見が対立しやすいので、矢面に立たないように用心を。少し折れるようにしてください。
逆位置
勝手気まま、わがままし放題、そんなふうに見られてしまっているかもしれません。周囲のたくさんの人を味方につけるためには、理性的に振る舞うことが大切です。どちらが正しいか、しだいにはっきりしてきます。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。