タロットカード「塔」の意味とリーディング

タロットカード「塔」の意味とリーディング

タロットカードの大アルカナ「塔」は、失敗、崩壊、トラブルを表すカードです。大アルカナ(0番から始まる全22枚)の16番目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。

塔(The Tower)のカードの意味

タロットカードの大アルカナ「塔」は失敗、崩壊、トラブルなどを意味します。

「塔」は大アルカナカードの16番目のカードです。世界中でタロットカードの定番とされているウェイト版(ライダー版ともいう)でも、より古く歴史の長いマルセイユ版でも16番目のカードです。

避けられない災害を象徴

このカードに描かれた塔には落雷が打ち付け、塔頂にあった王冠は崩れ落ち、燃える炎から逃げるために人が外に身を投げています。このことから塔は権威と権力の象徴、身を投げている人物は王族や貴族と考えられます。

中世~近世のヨーロッパにおいて火災は都市ひとつを崩壊させる重大事故でした。落雷による火災は王といえども逃れようがなく、その城塞が高く堅牢なほど、避難が難しいという悲劇を示しています。

タロットカード「塔」のキーワード

タロットカードの大アルカナ「塔」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。

正位置

  • 失敗、崩壊、困難な状況
  • 災害、火災
  • トラブル、喧嘩
  • 浮気、破談、別れ
  • 困難から重大な気づきを得る

逆位置

  • ささいな喧嘩、衝突
  • トラブルからの脱出
  • 突然の変化や解放
  • 破壊からの再生

塔の逆位置(逆カード)について

逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。

幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。

逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。


塔が出たときの相手の気持ち

タロットカードで「塔」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

相手はあなたを「どうしても衝突してしまう相手」と感じているかもしれません。喧嘩や意見が合わないなど、相手はあなたへの不満や怒りの気持ちを持っていることを表しています。

あなたが無意識に言ったりしたりしたことが、相手の気分を害した可能性も暗示されています。自分の言動を見直してみてください。

このカードは別れ話をされた直後に感じるショックや怒りなども表します。

逆位置

「塔」のカードは正位置、逆位置ともにあまり意味が変わりません。相手はあなたとは価値観が合わないと感じているようです。喧嘩や意見が合わないなど、相手はあなたへの不満や怒りの気持ちを持っていることを表しています。

ただし、逆位置は正位置よりも少し意味が弱まるため、関係の再構築を目指せば可能かもしれません。

片思いを占って塔が出たとき

タロットカードで片思いを占って「塔」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

予期せぬトラブルに見舞われて、恋愛に発展するどころではないかもしれません。

告白したら相手に恋人がいたり、告白したことで避けられてしまう可能性もあります。同時期に告白をする人がいて奪い合いになる可能性もあります。

しかし、この片思いは大切な気づきを与えてくれ、あなたの恋愛観を変えそうです。

逆位置

「塔」のカードは正位置、逆位置ともにあまり意味が変わりません。相手はあなたを恋愛対象と感じていないようです。

告白をしてもすんなりと受け入れられて交際スタートとはならない可能性があります。恋人がいる、既婚者だった、など何かと障害が現れそうです。

浮気を占って塔が出たとき

タロットカードで浮気を占って「塔」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

もし相手が浮気している場合、あなたとの関係性が完全に崩壊してしまうような問題に発展します。

あなたの友人、後輩、知り合いなど、あなたの身近にいて信頼を寄せていた人物との浮気である可能性があります。ただの浮気ではなく、裏切りに近いものです。

浮気のせいで恋人と別れるだけではなく、人間関係も壊れる可能性が高いです。この経験から学び、次に生かしましょう

逆位置

もし相手が浮気をしていた場合、あなたとの信頼関係を揺るがす喧嘩へと発展します。この浮気が原因となり、次第に相手と些細なことから喧嘩をするような関係となったりしてしまいます。

相手は軽い気持ちでした浮気でも、関係修復は難しい状態になるでしょう。すぐに別れると決断は出来ない様子がでていますが、よく考えてみることが必要です。


不倫を占って塔が出たとき

タロットカードで不倫を占って「塔」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

「塔」のカードはトラブルの暗示です。

不倫相手との喧嘩程度ならまだ良いのですが、本命にバレて泥沼に発展するかもしれません。本命から慰謝料を請求されたり、裁判沙汰になったり、踏んだり蹴ったりの最悪な状態になることもありえます。

この結果、不倫相手とは別れることになりますし、もしあなたに本命がいれば、その人とも別れることになりかねません。周囲からの見る目も変わってしまいます。

しばらく恋愛はいいやと思うぐらい、大きなあなたの人生において衝撃的な出来事となるでしょう。

逆位置

些細なことから喧嘩してしまったり、言い合いをしたり、この不倫相手とは良い関係が築けません。

なかなか会えない状態が続きますし、相手の嫌な面に気づいて、もはや相手との不倫関係を続けていく意味も感じなくなっています。

この関係性を解消したいという気持ちが強くなり、自然消滅などもあるでしょう。

復縁占いで塔が出たとき

タロットカードで復縁占いをして「塔」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

この恋愛関係は既に決裂しているのだということに気づかないとなりません。相手に依存する気持ちを手放し、お互いに解放されることが必要です。

盲目的に復縁したいと思っているようですが、なぜ別れたのか、きちんと現実を見て相手のいない新しい環境に適応する必要があります。

それでも復縁をしたいと行動を起こした場合、復縁できないと思い知るような衝撃的なトラブルが起こるでしょう。相手から一方的に拒絶される可能性もあります。

逆位置

もうとっくに2人の関係性は崩壊しているようです。今からその関係性を立て直す余地がありません。

あなたはそれに気づいていますが、相手のいない現実が受け入れられないだけです。復縁したいという気持ちは時間と共に薄れていくでしょう。この別れは2人の人生に必要なことだったと気づきます。

今は苦しいですが時間が解決してくれます。


仕事を占って塔が出たとき

仕事についてタロットカードで占って「塔」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

自分のミスでなくてもトラブルや事故により、仕事が大きく影響を受けます。その結果、仕切り直しになったり、途中で仕事を手放すことになりそうです。

逆位置

大切なことを見逃したまま仕事を進めており、それが原因で滞りが出るかもしれません。もう一度見まわしてみることが必要です。

人間関係を占って塔が出たとき

人間関係についてタロットカードで占って「塔」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

裏切りや喧嘩が増える時期です。ちょっとしたことで派閥闘争などに巻き込まれます。自分の周りにいる人に気を許しすぎず、期待しすぎず、トラブルに深く巻き込まれないよう用心していきましょう。

逆位置

トラブルやいざこざが増えます。自分のミスや見落としを防げば避けられるトラブルもあるので、ダブルチェックしていくように心がけてください。


この記事の執筆者

Pearl編集部☆TAROT班

Pearl編集部☆TAROT班

タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。

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