タロットカード「ワンドの2」の意味とリーディング
タロットカードの小アルカナ「ワンドの2」は、次世代の情熱ある指導者を表すカードです。小アルカナのワンド(棍棒、杖)グループ14枚の2枚目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
ワンドの2の意味
タロットカードの小アルカナ「ワンドの2」は、若き指導者や未来を見通す力を表します。
タロットカードの小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コインともいう)」の4グループ×各14枚、合計56枚あります。ワンドには労働、実務や粗削りな力強さという意味があります。
「ワンドの2」に描かれているのは、2本の杖と、若い裕福な男性です。男性の背景には城と豊かな領地が描かれています。手には地球儀が描かれ、足元にはバラ(英国王室を表す)と百合(フランス王室や聖母を象徴)が描かれています。
男性は良い血統に生まれ、グローバルな視点を持った次世代の指導者であることが示唆されています。
小アルカナのワンドはトランプの「クラブ」
小アルカナのワンドはトランプの「クラブ」から派生したといわれます。「クラブ」は棍棒を表し、労働をもって世の中を支える農民を象徴します。
古代の英雄の武器としても有名で、トランプの「クラブ」が三つ葉のクローバーの形で描かれるのは、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの棍棒が「メイス」と呼ばれる三つ叉の棍棒だったことに由来するそうです。
古代や中世のヨーロッパの戦いにおいても、ワンドを使って打撃戦を行う戦士は多かったため、「原始的なパワー」「パワーファイト」といった意味も持ちます。
ワンドにはもうひとつ、別の意味があります。それは「魔法の杖」というものです。ハリーポッターなどで出てくる杖も「ワンド」と呼ばれています。
ワンドは「火」をあらわす
小アルカナの4つのグループ(スート)はそれぞれ、古代哲学の4大元素「風、水、土、火」をあらわすとされています。ワンドはこのうち「火」のグループのカードです。「火」の元素は、湧き出る力を意味します。
タロットカード「ワンドの2」のキーワード
タロットカードの小アルカナ「ワンドの2」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 未来のビジョンを描く
- 活力、情熱、若さ
- 指導力、指導者、イニシアティブ
- 旅支度
- 二択の選択肢を持つ
逆位置
- 先が見えない状態
- 自信喪失、不安な気持ち
- 二択の選択肢に迷う
- きっかけがない
- 実行力の欠如
ワンドの2、逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
ワンドの2が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「ワンドの2」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
あなたとのこれからを見据えていこうという、強い気持ちがあるようです。相手の中でのビジョンは描けた様子です。どんな行動に出るか、深く思案しているという状況でしょう。
あなたとの未来を実現するためにどう行動しようかといった状態です。あなたと仲良くなるために行動するか、敢えて今、行動はしないか…。少し待ってあげる姿勢が必要です。
逆位置
あなたと仲良くしたいけれど、どうやって行動したらいいのかわからずにいるようです。仲良くなれるイメージが湧かずに計画が立てられない状態です。
自分から行動を起こすきっかけを見失い、自信がない状態の相手がいます。
片思いを占ってワンドの2が出たとき
タロットカードで片思いを占って「ワンドの2」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
どこに向かって、どんな関係を築いて行きたいのか、あなたがイニシアティブを取って決めていくというカードです。
片思いの相手もあなたに好意的な気持ちを持っているようです。2人の関係はさまざまな可能性を秘めていますが、すべてのきっかけはこの瞬間のあなたの行動次第です。
逆位置
「ワンドの2」の逆カードは、告白しようと思ってもできない、でも諦めようと思っても諦めきれない…そんな状態を示唆するカードです。
片思いの相手に告白しようかとさんざん悩んだのに、自信のなさから諦めようとしているようです…?この片思いはあなたが行動をしない限り実りません。告白をあきらめれば、そのきっかけを失ってしまいます。
不倫を占ってワンドの2が出たとき
タロットカードで不倫を占って「ワンドの2」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
不倫相手とあなたは、新たな局面を迎えているというカードです。不倫相手と別れるのか、正式にパートナーとして結婚するのか、未来を見据えてどちらかを選ばなければならなくなるでしょう。
不倫相手もあなたと同じ気持ちのようです。2人で未来を見据えて、希望が見える方を選んで行動していきましょう。以前からの夢や計画があれば、踏み出すときのようです。
逆位置
あなた自身が「選べる立場」ではなくなってしまった様子がでています。不倫相手と本来のパートナー、どちらかを選ぼうとしたが、選びきれなかったのではないでしょうか。
どちらを選ぶべきか、決断もできず選択肢もなく、未来もなかなか見えてこない…そんな状況がしばらくは続きそうです。
浮気を占ってワンドの2が出たとき
タロットカードで浮気を占って「ワンドの2」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
交際相手は、あなたと誰かを天秤にかけている様子です。その決定権を持っているのは相手で、残念ながらあなたに主導権はなさそうです。
あなたが出来ることは、交際相手にあなたとの良い未来やビジョンを想像させること。相手にとってプラスになるような言動を心がけることです。
逆位置
交際相手が浮気をしていた場合、あなたと浮気相手を両てんびんにかけて、どちらかを選ぼうとしていたようです。しかし、浮気相手に振られてしまったようです。
相手にあなたと交際していくのか、別れるのかを選べる権限はありません。あなたが浮気を許せるか、許せないか、それ次第ですが、どうやら別れを選ぶ可能性も高いようです。
復縁占いでワンドの2が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「ワンドの2」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
過去を取り戻したいという気持ちだけではなく、未来のために復縁したいなら、復縁するのが正解です。相手もあなたと同じ気持ちで復縁したいと思っているようです。
そのためにはあなたの行動が必要です。なぜなら、この復縁の決定権を握っているのはあなたです。待ってるだけでは叶いません。復縁に向けて行動しましょう。
逆位置
お互いに2人の未来に希望が見えない状態です。復縁について冷静に考えると、それほど可能性があるとも思えないのに、堂々巡りから抜け出せず、また復縁について考えてしまっている状態です。
お互い「きっとまたどこかでダメになる」という諦めモードがあり、復縁に消極的になっているようです。その気持ちが強いため、前向きな行動に踏み出せないのです。
仕事を占ってワンドの2が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「ワンドの2」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
あなたの視野や野心、そういったものが求められるポジションがありそうです。もし転職を考えているのなら、情報網を広げたり、動き出しなさいという合図のカードとなります。
逆位置
現状に疲れています。体力というより、気力が萎えていて新しい取り組みが難しいようです。諦めモードになりそうな自分がいたら、どこからか新しい視野を取り入れるようにしましょう。社外のセミナー、異業種交流、なんでもOKです。
人間関係を占ってワンドの2が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「ワンドの2」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
旅行運が高まっているようです。あなたが積極的に企画をすることで楽しい思い出が作れそう。エネルギーの出し惜しみせず、仲間のために情報収集して提案してみましょう。
逆位置
なぜか理由もわからないけど、落ち込み気味。自分の選択に自信がない。悩んで混乱している…そういう時期ですので、悩んだり自信を失っている自分を受け止めて。もういいや!と思ったときにポンと出る結論があるかもしれません。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。