タロットカード「ワンドの7」の意味とリーディング

タロットカード「ワンドの7」の意味とリーディング

タロットカードの小アルカナ「ワンドの7」は、やる気や多忙さを表すカードです。小アルカナのワンド(棍棒、杖)グループ14枚の7枚目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。



ワンドの7の意味

タロットカードの小アルカナ「ワンドの7」は、やる気や多忙さ、奮闘する様子を表すカードです。

タロットカードの小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コインともいう)」の4グループ×各14枚、合計56枚あります。ワンドには労働、実務や粗削りな力強さという意味があります。

「ワンドの7」に描かれているのは、杖を振り上げて孤軍奮闘する若い男性。彼の向かいには6本の杖が描かれており、たくさんの相手をしていることがわかります。

男性の足元は崖が控えており、勝てるかわからない、かなりきわどい状況で孤軍奮闘していることを感じさせます。

小アルカナのワンドはトランプの「クラブ」

小アルカナのワンドはトランプの「クラブ」から派生したといわれます。「クラブ」は棍棒を表し、労働をもって世の中を支える農民を象徴します。

古代の英雄の武器としても有名で、トランプの「クラブ」が三つ葉のクローバーの形で描かれるのは、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの棍棒が「メイス」と呼ばれる三つ叉の棍棒だったことに由来するそうです。

古代や中世のヨーロッパの戦いにおいても、ワンドを使って打撃戦を行う戦士は多かったため、「原始的なパワー」「パワーファイト」といった意味も持ちます。

ワンドにはもうひとつ、別の意味があります。それは「魔法の杖」というものです。ハリーポッターなどで出てくる杖も「ワンド」と呼ばれています。

ワンドは「火」をあらわす

小アルカナの4つのグループ(スート)はそれぞれ、古代哲学の4大元素「風、水、土、火」をあらわすとされています。ワンドはこのうち「火」のグループのカードです。「火」の元素は、湧き出る力を意味します。

タロットカード「ワンドの7」のキーワード

タロットカードの小アルカナ「ワンドの7」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。

正位置

  • 多忙すぎる
  • 孤軍奮闘、立場を守る
  • 勇気、勇敢さ
  • 交渉する
  • 自分自身との葛藤
  • 利益が出る

逆位置

  • 責任の放棄する
  • 目標を見失う
  • 撤退する
  • 劣勢、やる気がない
  • 疲れて切って戦えない

ワンドの7、逆位置(逆カード)について

逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。

幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。

逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。


ワンドの7が出たときの相手の気持ち

タロットカードで「ワンドの7」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

あなたに繋がりたくて、あれこれと行動しているというカードです。少しでも可能性があることなら何でも飛びつき、少し空回りしているかも…?あなたと仲良くなりたい、という気持ちは理解してあげると良いでしょう。

「ワンドの7」は、たいへん忙しくなってしまった、という意味もありますので、仕事に忙殺されてあなたと接する時間が少なくなっている可能性もあります。

逆位置

あなたと仲良くしたくて色々と手を尽くしたようですが、すべて空回り。裏目に出てしまったり、上手くいかずに投げやりになってしまったようです。

今は疲れてしまい、もう無理かもしれない、と諦めてしまいそうな相手が暗示されています。あなたから話しかけてあげたらとても喜ぶのではないでしょうか。

片思いを占ってワンドの7が出たとき

タロットカードで片思いを占って「ワンドの7」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

一人で闇雲にあれもこれもと行動し、独りよがりで疲れている様子が表れています。残念ながら、相手の心にはあまり響いていないようです。または、アプローチの仕方が間違っているようです。

相手の望むアプローチやアピールをしなければ、この片想いは終わってしまうことを表しています。

ライバルがいるのでは?と躍起になっているようですが、どうやら最大の敵は自分自身のようです。

逆位置

相手の中であなたが「気になる存在」になってきていたようです。しかし、肝心のあなたは手応えのない反応に疲れてきたようです…?相手をきちんと見ないで、自分のひとり相撲を取っていたのかもしれません。

なんでこの相手を好きだったのだろうと、燃え尽きてしまったりしそう。出来るアプローチはみんなしています。まずは落ち着いて相手と向かい合って。

不倫を占ってワンドの7が出たとき

タロットカードで不倫を占って「ワンドの7」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

多忙すぎるようです。相手のためと思って、見当違いの努力をしたり、イライラしたりしているかもしれません。その結果、分かってもらえないという不満を感じることも…?

あれもこれもと忙しく動き回るより、しなくていいことは「やらない」という選択をしてもいいのでは?

頭を使って交渉するというカードでもありますので、なんとなく納得のいっていない状況があれば、話し合ってみてもいいかも知れません。

逆位置

「ワンドの7」の逆カードは、いろいろ抱えて孤軍奮闘するのに疲れてきた、という暗示です。不倫相手との関係も、そろそろ潮時だな…と脱出モードのあなたがいるようです。

不倫関係のためにと色々行動していましたが、相手は何ひとつ、分かっていないようです。

自分だけでバタバタして、疲れきって「もういいや」と投げやりになる…これでは、自己完結の一言です。きちんと話し合いましょう。


浮気を占ってワンドの7が出たとき

タロットカードで浮気を占って「ワンドの7」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

浮気をしているのではないかと、ありとあらゆる相手を疑って心配しているようですが、「ワンドの7」は1人で神経をすり減らしているというカードです。全く的外れな人物まで疑っているようです。

浮気を疑うよりも相手と向き合うことが大事だと、このカードはあなたに伝えています。相手もやる事が多く、忙しくしているだけのようです。

逆位置

浮気を疑うことに疲れたあなたがいるようです。そこまで浮気を疑うのは、相手を信頼出来ないということ。疑いすぎで交際そのものが難しくなっていきそうです。

「ワンドの7」の逆カードは、多忙が一服するという意味もあります。仕事がひと段落して時間が作れそうです。楽しいデートでもして、リフレッシュしてみてはどうでしょう。

復縁占いでワンドの7が出たとき

タロットカードで復縁占いをして「ワンドの7」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

復縁したいと思っているものの、それ以外にやるべき事が多すぎて、復縁どころではない様子を表しています。相手には誰か新しい恋人が出来たのでは…?と、ひとりで焦っている暗示でもあります。

復縁するためには、相手の心に刺さるアプローチを厳選するのが良いでしょう。多忙な状況でいろいろと動き回っても、あまりいいことは起きないでしょう。

復縁が出来そうな気配があれば、別れの原因となった状況をきちんと話し合い、交渉することも必要というカードです。

逆位置

復縁を諦めようとしているあなたがいます。疲れきって、頭が冷えてきたというイメージです。ひとりで空回りしていた状態からは抜け出せそうですから、落ち着いて周りを見てみましょう。

そのうえで、少し時間を取って気持ちを取り直し、自分よがりの考えから抜け出しましょう。相手の望むアプローチを考えてみて。


仕事を占ってワンドの7が出たとき

仕事についてタロットカードで占って「ワンドの7」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

キャパシティのギリギリまで仕事を任されるというカードです。または、大きな交渉を任されてます。とにかく多忙の一言に尽きますが、利益につながるという暗示もあります。戦う気力はありそうです。足元(おそらく健康)に気を付けてやってみてください。

逆位置

大量の仕事に疲弊した様子です。もう気力体力の限界に近づいています。無理をしないことを勧めるカードといえます。または責任放棄してしまったメンバーがいることを暗示します。

人間関係を占ってワンドの7が出たとき

人間関係についてタロットカードで占って「ワンドの7」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。

正位置

いつも以上にたくさんの人とのやり取りがあるでしょう。その中で孤立無援に感じたりしてしまうかも知れません。しかしそれは思い込みで、周囲はきちんとあなたを見ていてくれます。

逆位置

人疲れしていませんか…?注目されたり、責任が重いポジションを引き受けて、かなり気疲れしているというカードです。自分でそれに気付いたら、少し責任を減らす交渉をしてみてください。


この記事の執筆者

Pearl編集部☆TAROT班

Pearl編集部☆TAROT班

タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。

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