なぜ女は婚活するの③うまくいかない婚活、いつまで続けるべき?

なぜ女は婚活するの③うまくいかない婚活、いつまで続けるべき?

なんとなく婚活を始めて、気づいたら何年も経っていた、という話をよく聞く。長引く婚活に嫌気がさして「恋愛と結婚は違うんだから」と半分諦めの気持ちで結婚する人もいるのではないだろうか。その結婚がうまくいけば何も問題はないのだが、結局離婚してしまったり、また婚活をするなら、あなた自身を消耗することになりかねない。婚活がいらないと思うなら、やめたらいい。ひとりで生きても良いし、結婚しても良いって認めよう。

婚活の根底に孤独がある

無理な婚活を続けてしまう人の中には、「誰かと一緒になれば孤独が解消される」「家族を作れば幸せになれる」と思い込んでいる人もいるかもしれない。

「孤独」「退屈」「不安」は、21世紀に新しくやってきた課題だ。寿命が伸び、生産性も向上した世の中で時間に余裕が生まれ、皮肉にも自分の感情に苛まれる人は多くなった。

無理に結婚を選択して、消耗する必要はない。あなたは理想の自分や理想のライフスタイルを求め続けていいし、ひとりで生きる方が楽だと思ったらそうすればいい。誰かパートナーを見つけて一緒に過ごしたいと思ったら婚活を何度でも再開すればいい。

視野が狭くなっていない?

婚活をするうえで必要なのは視野を広く持つことだ。自分の知っている世界だけを見ていると、その世界の選択肢しかないような感覚になる。

例えば、学生時代の友人がどんどん結婚して、定期的に集まって子育ての話をしていたら、疎外された気分になってしまうかもしれない。

勤務先が、年上の人ばかりだと「早くいい人見つけないと」と飲みの場などで声をかけられて、周りの目がやたらと気になるようになるかもしれない。

自分の婚活が「孤独」「退屈」「不安」に振り回されていないか、婚活が成功すれば孤独や不安が本当に解決されるのか、具体的にイメージしながら婚活するのが大切だ。将来の自分の心とも向き合う必要があると思う。

自分の理想を書き出してみる

あなたの婚活の先にある理想の姿やライフスタイルについて、今一度紙に書き出してみてほしい。たとえば、こんな希望を持っていたとしよう。

  1. 愛する人との子どもがほしい
  2. 家族と一緒に世界一周する

「愛する人との子どもがほしい」でなく「子どもがほしい」だけなら、精子バンクから精子を提供してもらうような選択肢もある。

「家族と一緒に世界一周する」は、もしかしたら友達と一緒に旅行するのでもいいかもしれない。

自分の希望は結婚しないと絶対に叶えられないことなのか?と問いかけてみよう。「収入の高い人と結婚して養ってもらいたい」が婚活の動機なら、それでも全然いいと思う。でも「自分の収入をどんどん上げる」というやり方だってある。

自分の理想の姿や将来を描いて「やっぱり結婚したい!」と思うときは、もちろんそれでいい。自分にとって結婚が本当に重要だと感じるのであれば、その結婚願望は本物だということだろう。

婚活をするあなたもしないあなたも、唯一無二の存在で、替えのきかないものだ。どんなあなたも美しいし、その美しさはほかの誰でもないあなた自身のものである。

そんなあなたの心を婚活の呪縛から守るための方法のひとつとして、サードプレイス(第三の場所)の話をしたい。

サードプレイス(第三の場所)とは?

サードプレイスとは、ストレスの発散場所やリラックスできる場所として機能する「第三の場所」のこと。

自宅はファーストプレイス(第一の場所)、職場や学校がセカンドプレイス(第二の場所)と呼ばれており、この2つを行き来するだけの生活は、毎日の習慣に埋没してしまって視野を狭める要因の一つにもなってしまう。

だからこそ、自宅でも職場や学校でもない、サードプレイス(第三の場所)を作るようにおすすめしたい。

同じような境遇の人が集まる場所(婚活会場など)より、いろんなバックグラウンドを持つ人が集まるような場所(海外旅行などをテーマにしたサークル、男女混合の料理教室など)を選ぶといいだろう。

今やどんなテーマでもコミュニティが存在する。いきなり一つのコミュニティに浸る必要はなく、最初はいろんなところに適当に顔を出し、挨拶するだけでいいのだ。

オンライン上で、遠く離れた他人の自己紹介を聞くだけでも「こんな人がいるんだな」とまた少し視野が広がる。

サードプレイスでパートナーと出会う可能性もあり

広い定義でいえば、サードプレイス探しも婚活の一種かもしれない。「自分の落ち着く場所を見つけたい」という気持ちでサードプレイス探しをした結果、偶然出会った人と意気投合して結婚につながった…というケースが多い気がするからだ。婚活と違って、力まずいろんな人とフラットに話せるからかもしれない。

もし何かのコミュニティに所属することで「結婚がなくても、自分が生き生きしていられる」という充足感が得られるのであれば、それは結婚が必要だったのではなく、自分の中で足りていなかった何かを満たしてくれる存在が必要だったと気づくことができる。

サードプレイスの中でいろんな人とコミュニケーションを取り続けることで、ひとりで生きる、もしくは結婚するという選択について冷静になることができる。

婚活を続けるなら、あなた自身のための婚活を

「女性なんだから、婚活くらいしなさい」

女性として生きていく中で、こう言われたことのある人は少なくないだろう。

日本では、この時代においてもまだ「選ばれる婚活」を謳う雑誌を見かける。「男性ウケする振る舞い方」といったような本を読み耽った人もいるのではないだろうか。それがいいか悪いのかは置いておくとして、ふと「婚活は誰のものなのか」と考えてしまう。

あなたにとっての婚活は、どう意味があるのだろう。いい人を見つけたい、モテたい、コンプレックスをなくしたい、人生経験としてやってみたい…きっと千差万別の理由があるはず。

「婚活をしたいときにしたらいいし、結婚してもしなくてもどっちでもいい」というドライさを持つことで、楽に生きれていると思う。それでもやっぱり結婚を決めた友人を見ると一瞬焦るんだけど…その焦りはサードプレイスを持っていれば大したことないんだと割り切れる。

この記事の執筆者

ハシモトカノン

ハシモトカノン

兵庫県出身ライター。 インドでフィールドワークを行った際、チベット人学生に出会ったことなどをきっかけに根深い問題や社会に埋もれた小さな声を伝える記者という仕事に興味を持ち、大学卒業後、Webディレクター/マーケターとして働く傍ら、ブログやSNSで女性目線で情報を発信し始める。

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