職場で必要な英語を最短期間で身に着ける方法①

職場で必要な英語を最短期間で身に着ける方法①

英語力が必要な職場が増えています。異動や転職、昇進で突然、ビジネスレベルの英語が必要になったら、どうしたらいいのでしょうか?この記事では、職場で必要なビジネス英語をできるだけ速く、安く、身に着ける方法を教えます。1回目の今日は、「単語帳づくり」です。

「英語ペラペラ」は必要ない!

英語がペラペラでないといけない…という強迫観念を捨てましょう。ある外資系の人材紹介会社で、こんなことがありました。

若くてきれいなバイリンガルの女性候補者(日本人)が、外国人の人材紹介コンサルタントたちと和気あいあいと面談をしていました。彼女の英語はカナダ仕込み、本場の発音と表現はまるで海外ドラマのよう…(カナダ英語は訛りが少なく、きれいな発音とされています)。

ところがです。面談が終わって、ミーティングルームからオフィスに戻った外国人のコンサルタントたちは彼女の英語の話し方を「ハイスクール・イングリッシュ(お子様英語)」と評価していました。中には苦笑している人すら…

ビジネスシーンの英語は、なまじ流暢なより、ビジネスパースンとして正しい的確な表現ができるほうが重要なのです。

ビジネス英語を最短で学ぶとは?

ビジネス英語を最短で学ぶためには、短期で出来ることと、長期で出来ることがあります。ここでは超短期で成果が出る方法だけにフォーカスします。

短期で学びきれる英語、それは「英単語」です。

自分の業務で使う英単語だけ

今、自分が業務で使っている日本語の言葉を、まずは全部英語で覚えてしまいます。使うか、使わないかわからない難しい英単語は必要ありません。

これは学者の人たちが、論文を書いたり、学会に出席して発表したりするための勉強法です。自分の専門分野の言葉をすべてリストアップし、英語に翻訳し、暗記してしまうのです。

必要な単語を頭に入れてしまうと、自分が話すときも、相手が何か話していても、単語をとっかかりにして会話をすることができます。

英検やTOEICは遠回りの可能性も…

単語帳というと、英検やTOEICの教材を買ってしまったりしがちです。でもちょっと待って。英検やTOEICで点数を上げると、どんなメリットがあるか、まず考えましょう。

会社での昇進や評価に直結している場合や、転職の履歴書などでは有利です。しかし、英検も準1級以上になってくると、「ふだんは使わない難解単語」が多いのです。これらを頭に入れる時間があったら、「自分の業界や業務で頻出の単語」を覚えましょう。


まずは日本語で使う単語をリストアップ

英語得意じゃないのに、どうやって業界英語なんか…と尻込みする必要はありません。まずは日本語で大丈夫です。自分の業界や業務で使う単語を、20~30リストアップします。

たとえば、あなたが家電の接客担当だったとします。以下のような単語をよく使うはずです。(例は10単語にしぼります)

  1. 新商品
  2. 売れ筋商品
  3. おすすめ商品
  4. 1人暮らし
  5. ファミリー用
  6. 型落ち
  7. ポイント還元
  8. 消費電力
  9. メーカー
  10. ~%割引

次は、まさかのGoogle翻訳!

さぁ、びっくりするのはここからです!さきほど自分が作った日本語の単語リストを誰でも使えるGoogle翻訳で翻訳します。(画像はGoogle翻訳のスクリーンショット、2020年8月時点)

  1. New item
  2. Popular item
  3. Featured Products
  4. 1 person living
  5. For families
  6. Pattern loss
  7. Point reduction
  8. Power consumption
  9. Manufacturer
  10. ~% discount

けっこう、いい感じじゃないですか…?Google翻訳にコピペしただけです。それでももうここまで…!

現在、プロの翻訳家や通訳たちが心配しているのが「翻訳アプリが優秀すぎて、仕事がなくなること」です。プロが眠れなくなるほど、アプリは優秀になっています。Google翻訳はじめ、無料の翻訳ソフトも、相当なレベルです。

誤訳を見つけ出す方法は?

「機械翻訳はやっぱりダメ、直訳や誤訳ばっかりじゃん」そんな声も聞こえるかもしれません。次回は、このGoogle翻訳の「直訳バージョン」を、きちんとした英語に練り上げる方法をお伝えしますね!


この記事の執筆者

林 晶

林 晶

人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして数百名の仕事の悩みを聞いた経験を持つ。子育てを経てキャリアライターに。得意なライティング分野は、ベンチャー業界、不動産投資、外資系の働き方、子育てとキャリアなど。趣味は自転車で神楽坂と谷根千をブラつくこと。

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