タロットカード「カップの6」の意味とリーディング
タロットカードの小アルカナ「カップの6」は純粋な愛や楽しい気持ちを表すカードです。小アルカナのカップ(聖杯)グループ14枚の6枚目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
カップの6の意味
タロットカードの小アルカナ「カップの6」は、純粋な愛情、小さな幸せや幼なじみなどの古くからの知り合いを表します。
タロットカードの小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コインともいう)」の4グループ×各14枚、合計56枚あります。カップには愛情や感情という意味があります。
「カップの6」には、白い花を飾った6つのカップと、花を贈る人の姿が描かれています。花を受け渡す2人は昔からの知り合いのようです。
微笑ましい姿の背景には、穏やかな街の風景が描かれており、このカードが懐かしい場所やものごと、人間関係の中にある「小さな幸せ」を象徴していることを表します。
小アルカナのカップはトランプの「ハート」
小アルカナのカップはトランプの「ハート」から派生したといわれます。「ハート」は聖杯を表し、愛と教育をもって世の中に尽くす聖職者を象徴しています。キリスト教の宗教儀式で使う「チャリス」という名で呼ぶこともあります。
ヨーロッパの伝説では、聖杯には人を癒す飲み物が入っているとされるため、カップには愛情、慈しみ、癒しの意味もあります。
カップは「水」をあらわす
小アルカナの4つのグループ(スート)はそれぞれ、古代哲学の4大元素「風、水、土、火」をあらわすとされています。カップはこのうち「水」のグループのカードです。「水」の元素は、感情や愛情を意味します。
タロットカード「カップの6」のキーワード
タロットカードの小アルカナ「カップの6」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 純粋な愛、無償の愛
- 善意、優しさ、安心感
- 陽気で楽しい
- 無邪気な気持ち
- 懐かしい子供時代、幼なじみ
- 長年の夢が叶う
- 懐かしい人との再会
逆位置
- 計算高い
- 邪心、卑怯、悪意
- 楽しくない
- 見栄、虚栄心
- 無責任、ふざけたふるまい
- 過去に囚われている
カップの6、逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
カップの6が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「カップの6」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
「カップの6」は純粋な気持ちを表すカードですので、あなたのことを優しい気持ち、手伝ってあげたいという気持ちで見ているようです。
相手はかなり前からあなたと知り合いの可能性も高いようです。あなたといると、思い出もあって、とても懐かしい関係のようです。純粋な気持ちであなたと仲良くしてくれます。
逆位置
相手にとってあなたは久しぶりに会って近況を報告しあえる、昔の友達のような間柄だと出ています。未来を一緒に歩いていく相手というイメージはないようです。
あなたといると、昔を思い出してついふざけ過ぎてしまったり、過去の思い出にひたってしまうことがあると感じているようです。しかし、大切に思っている仲間に違いありません。
片思いを占ってカップの6が出たとき
タロットカードで片思いを占って「カップの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
「カップの6」のカードは、長年にわたって恋焦がれた相手との恋愛成就を暗示します。もしお付き合いが始まれば、知り合ってから長いぶん、落ち着いたお付き合いができそうです。
あなたのことを守ってあげたいという気持ちのようです。激しくロマンティック…ではないものの、お互いに相手を思い遣り、優しい気持ちでいたわりあう関係となれるでしょう。
逆位置
過去が邪魔して前に進めないという暗示です。お互いに知り過ぎている、関係が安定しすぎているため、いまさら恋愛という形には、なりづらい可能性があります。
この片思いを実らせようと思いを巡らせるよりも、いっそのことあきらめるか、または、友達のような純粋な関係を築くことができれば、何か進展もなくは無さそうです。
不倫を占ってカップの6が出たとき
タロットカードで不倫を占って「カップの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
不倫関係といっても激しく燃えるようなドロドロした関係ではありません。お互いのことを信頼して安心感も感じているようです。お互いに相手に純粋な好意をもち、初恋をした時のような、プラトニックな不倫かもしれません…?
この不倫がうまくいってるかぎり、心のゆとりが生まれ、周りの人にも本来のパートナーにも優しく出来るようです。不倫関係ですが、友人の延長のような、気心が知れた関係が築けます。
逆位置
楽しくもなく、癒されもしない不倫関係になっていませんか…?不倫関係を始めた時のような、優しい気持ちや思いやりの気持ちは去ってしまったようです。
この関係を解消しようという気持ちが出た場合、それはまさに潮時のようです。楽しかったことを考えると決意が鈍るようですが、お互いを思いやる気持ちがないなら、すっぱりと関係を解消した方が良さそうです。
浮気を占ってカップの6が出たとき
タロットカードで浮気を占って「カップの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
懐かしい相手と再会して盛り上がっていることがありそうです。浮気とは違うので安心して大丈夫です。思い出話に花を咲かせたりしている程度ですので、浮気を疑うよりも温かい目で見守ってあげると良いでしょう。
ただし、あなたとの関係がうまくいっていない場合は、思い出話から浮気に発展する危険もなきにしもあらずのようです。相手は純粋な人ですので、浮気を疑いツンケンしてしまうよりも、信頼して優しい気持ちで向き合うと良いでしょう。
逆位置
浮気はしていませんが、過去の元交際相手のことが気になって気になって仕方がないようです…?実際に浮気になる可能性は低いのですが、2人の関係が悪化するなど、影響をうけることもなくありません。
相手が過去の恋愛を忘れて、あなただけを見てくれるように努力しましょう。「カップの6」は過去を振り返るという意味のカードですので、付き合いたての頃の思い出や、一緒に行った場所などを利用すると良いかもしれません。
復縁占いでカップの6が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「カップの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手にあなたとの思い出を蘇らせ、共感することが出来れば復縁に繋がるというカードです。邪心のない気持ちで優しさを持って相手と向き合うと相手も心を開いてくれるでしょう。駆け引きなどを考えるとうまくいかないので注意してください。
まずは信頼できる相手として復活すること。そこから「ここ行ったね」「楽しかったね」などと、過去を振りかえることで、相手に懐かしい気持ちを蘇らせることが復縁の鍵というカードです。
逆位置
お互い2人でいても楽しくない、相手に対して愛を感じられない状態です。復縁は難しいというカードです。
過去に浸ってあの頃は楽しかったと思っているあなたがいますが、過去は過去、今は今、きちんと今の2人の関係を見て、過去には戻れないことを受け止めましょう。
復縁したとしても新しく関係を築いていけないので難しいでしょう。いつかまた思い出話に花をさかせることは出来そうです。
仕事を占ってカップの6が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「カップの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
新しい問題だと思っていたことが、じつは過去にも起きている暗示です。この問題は繰り返しているようです。よく過去の記録を調べてみれば、その解決方法や防止方法がわかるかもしれません。
逆位置
作為的に問題が作り出されているという暗示です。トラブルを起こしてほくそ笑んでいる人がいるとは思いたくありませんが、じゅうぶんに注意をしてください。
人間関係を占ってカップの6が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「カップの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
忘れていたような昔の知り合いからの連絡や、以前からの関係の進展がありそうです。懐かしい気持ちになるような出来事が起こりそうです。
逆位置
急に連絡を取ってきたら、頼み事…?そんな不愉快な出来事が起きるかもしれません。話を聞いてあげるのはいいのですが、お金を貸したり、名前を貸したりは、なしにして。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。