タロットカード「ソードの3」の意味とリーディング
タロットカードの小アルカナ「ソードの3」は、傷心、複雑な関係、恋愛においては三角関係を表すカードです。小アルカナのソード(剣)グループ14枚の3枚目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
ソードの3の意味
タロットカードの小アルカナ「ソードの3」は、心を痛める込み入った状況や、恋愛においては三角関係を表すカードです。
タロットカードの小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コインともいう)」の4グループ×各14枚、合計56枚あります。
ソードには傷心や争い、人を傷つけるという意味がありますが、なかでも「ソードの3」は、もっとも強い傷心を表すカードとされます。
「ソードの3」に描かれているのは、曇り空の下、ハートを突き刺す3本の剣。そこからは悲しみの涙のように雨が注いでいます。
たいへん心を痛めつけられる、悲しい状況を示しており、乗り越えなくてはならない心労の大きさ、そしてそれが簡単ではないことを表しています。
小アルカナのソードはトランプの「スペード」
小アルカナのソードはトランプの「スペード」から派生したといわれます。「スペード」は聖剣を表し、剣を持って世の中を治める王侯貴族や権威を象徴しています。
ヨーロッパでは古くから、「正義」を聖剣と天秤を携えた女神の姿で現してきました。このためソードには「裁き」の意味もあります。
ソードは「風」をあらわす
小アルカナの4つのグループ(スート)はそれぞれ、古代哲学の4大元素「風、水、土、火」をあらわすとされています。ソードはこのうち「風」のグループのカードです。
「風」の元素は、情報や移動を意味します。転じて理性や判断力、行動力を意味します。
タロットカード「ソードの3」のキーワード
タロットカードの小アルカナ「ソードの3」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 三角関係
- 傷つく出来事
- 失恋、失望
- 裏切り
- 人間関係でのトラブル
- 苦しみや悲しみ、苦悩
逆位置
- 三角関係からの脱出
- 傷心からだんだん立ち直る
- トラブルからの脱出
- 関係の精算
- 傷が癒える
ソードの3、逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
ソードの3が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「ソードの3」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手はすでに本命がいますが、あなたにも好意をもっています。それが原因で三角関係やトラブルに発展しそうな気配が表れていますので、注意が必要です。
相手があなたに優しいので勘違いしそうですが、うっかり丸ごと信じると、裏切られたり、傷つけられてしまう可能性も…。
逆位置
相手は心になんらかの傷を抱えているようです。いやな出来事からようやく立ち直ったばかりで、人間関係のトラブルを避けたいという気持ちが強く、人との関わりを避けているようです。
また、相手はあなたに好意がありそうなのですが、誰か他に好きな人がいるんだろうと思い込んで、失恋気分に浸っている可能性もあります。優しく接してあげてください。
片思いを占ってソードの3が出たとき
タロットカードで片思いを占って「ソードの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
片思いの相手には妻や恋人など、あなたにとってのライバルがいそうです。三角関係に発展したり、あなたが傷つくことが起きそうな気配が出ています。
ただの失恋ではなく、好きな人を取り巻く人間関係が影響し、あなたの気持ちや名誉が傷つく出来事が起こりそうです。
またこの片思いの相手は、あなたの気持ちを知りながらあなたを傷つけるような言動をする可能性も出ています。
逆位置
片思いを諦めるという選択をしそうな気配です。表面的にトラブルは起こらないけど、その選択によってずっと後悔しそうです。
片思いの相手には好きな人がいたり、すでに妻や恋人がいて、傷つくのを恐れたあなたが恋心に蓋をしそうです。
または、あなたが友人などに気を使って、片思いを諦めるという選択をする可能性もあります。
不倫を占ってソードの3が出たとき
タロットカードで不倫を占って「ソードの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
不倫が本命にバレて、トラブルになってしまうというカードです。いちどバレたら、つらい状況がしばらく続きそうです。不倫相手が自分に言ったことが事実と違うので、さらに傷つくかもしれません。
相手の本命とあなただけでなく、不倫相手とあなたも罪をなすりつけて傷つけあい、全員がこの三角関係で揉めに揉めて、ドロドロのトラブルに発展して疲れきってしまう様子が表れています。
または、あなた自身が本命とは別れたくない、不倫相手と離れることも出来ない、という、自分の側の三角関係で泥沼になる可能性もあります。
逆位置
不倫が相手の本命、または自分の本命にバレて、この三角関係は、ひどい終わりを迎えそうです…?
慎重に行動するように、感情のままに動くのは控えましょう。不倫相手と別れるのはもちろん、本命との関係も解消する、という状況になりかねません。
完全清算したら、ドロドロの不倫からは脱出できます。しかし、心の傷から回復できるまでにはしばらく時間がかかりそうです。
浮気を占ってソードの3が出たとき
タロットカードで浮気を占って「ソードの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
「ソードの3」は裏切られている可能性を告げるカードです。相手は浮気をしている、または、二股をかけている可能性があると出ています。
あなたと交際相手とその浮気相手、3人を巻き込んだ大喧嘩へ発展し、傷つけ合うことになるかも、という暗示です。
相手の浮気のせいで、関わった人みんなが傷付き、誰も得をしない結果となりそうです。あなたは交際相手に失望し、別れを考えることになる可能性があります。立ち直るまでに時間もかかりそうです。
逆位置
交際相手の浮気が明るみになるというカードです。それを知り、三角関係の泥沼で傷つく前に、あなたから別れを告げることになるかもしれない、という暗示です。
三角関係の揉め事は不毛です。あなたがしっかりとした心で別れを告げるので、「あんな相手別れて正解」と思えるので、傷が癒えるのは早いでしょう。
復縁占いでソードの3が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「ソードの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
復縁しようとしても新たな三角関係に巻き込まれたり、相手を取り巻く人間関係で傷つくような気配が感じられるカードです。
相手はあなただけを想ってくれるタイプではなさそうです…?復縁したとしても相手から裏切られる可能性があります。そして2人が復縁することで傷つく人もでそうです。
逆位置
一途に復縁したいと思っていた気持ちから、ようやく抜け出せそうです。復縁したいと想っていたのは、相手を愛しているからというより、辛い悲しい気持ちを癒したいという思いからではないですか?
失恋の傷が癒えれば、もうあの相手とは付き合いたくないと思うかもしれません。この失恋からは立ち直るのが早いので、経験を糧にして新たに良い相手を見つけることが出来そうです。
仕事を占ってソードの3が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「ソードの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
身内の裏切りやミス、社内政治のゴタゴタで気持ちが休まりません。仕事の障害やトラブルが3つ同時にやってくることを表す可能性もあります。我慢の時期です。
逆位置
ひどい状況が改善されていきます。メンタル面で相当に落ち込んでしまっているかもしれませんが、もうそろそろいいことが起こりますので、気持ちを切り替えていきましょう。
人間関係を占ってソードの3が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「ソードの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
誰かの悪口を、誰かに聞かされたり、裏切りをそそのかされたり…または、自分がなんとなくハブにされていると感じたりするかもしれません。
こういうことは長続きしませんので、傷心に振り回されずにいきましょう。あなたの味方は、黙ってあなたを静かに見守っています。
逆位置
意地悪をしていた人が、自分がしっぺ返しを喰らう番かもしれません。他人を傷つけると、自分が傷つけられるという当然のことを覚えてもらいましょう。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。