タロットカード「ソードの4」の意味とリーディング
タロットカードの小アルカナ「ソードの4」は、戦いの休息を表すカードです。小アルカナのソード(剣)グループ14枚の4枚目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
ソードの4の意味
タロットカードの小アルカナ「ソードの4」は、トラブルからの脱出や旅立ちを表すカードです。
タロットカードの小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コインともいう)」の4グループ×各14枚、合計56枚あります。ソードには傷心や争い、人を傷つけるという意味があります。
「ソードの4」に描かれているのは、4本の剣とともに安らかに眠る人物です。剣はこの人物を守るように配置され、壁に飾られた聖母子のステンドグラスが、上から優しく見守っています。戦いに疲れた魂が、この世の喧騒から離れ、安らぎのうちに眠っているのです。
小アルカナのソードはトランプの「スペード」
小アルカナのソードはトランプの「スペード」から派生したといわれます。「スペード」は聖剣を表し、剣を持って世の中を治める王侯貴族や権威を象徴しています。
ヨーロッパでは古くから、「正義」を聖剣と天秤を携えた女神の姿で現してきました。このためソードには「裁き」の意味もあります。
ソードは「風」をあらわす
小アルカナの4つのグループ(スート)はそれぞれ、古代哲学の4大元素「風、水、土、火」をあらわすとされています。ソードはこのうち「風」のグループのカードです。
「風」の元素は、情報や移動を意味します。転じて理性や判断力、行動力を意味します。
タロットカード「ソードの4」のキーワード
タロットカードの小アルカナ「ソードの4」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 休息、休養、癒しの時間
- 争いと距離を置く
- いったん活動をとめる
- 休憩と回復、充電の期間
- リラックスする
逆位置
- 休息の終わり
- 活動再開すべき時期
- 体力回復
ソードの4、逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
ソードの4が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「ソードの4」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手は1人の時間を静かに過ごしている様子が表れています。今はそっとしておいて欲しい、そう思っています。
この時期にグイグイいくと「鬱陶しいなぁ」と思われてしまうので、今は距離を置きそっとしておきましょう。回復したら相手のほうからアクションがあるでしょう。それまでは連絡も控え目にした方が良さそうです。
逆位置
相手は恋愛と距離を置き、冷静になる時間をとっていたようです。しかし、「また恋をしてみようかな」という気持ちが芽生えてきたようです。
声をかけてみるのも良さそうです。エネルギーチャージしたらパワフルな人なので、相手のほうから距離を縮めてくるかもしれません。
片思いを占ってソードの4が出たとき
タロットカードで片思いを占って「ソードの4」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手へのアピールや恋心はいったん手放して。休憩の時間が必要です。動きを止めて、自分の置かれた状況や相手を客観視する必要がありそうです。
相手を好きか、両想いになれるかより、今はあなた自身の状況を整えるべき時期です。1人で過ごす時間を大事にしてみると良いでしょう。連絡、アプローチ、ともにちょっとの間やめてみましょう。
今まで猛烈にアプローチしていた場合、かえって相手が「あれ?どうしたのかな?」と、あなたを意識するかもしれません。
逆位置
相手を慎重に見極めて、恋心を温めてきたあなた。今まさに行動の時期です。攻めの気持ちで相手にアピールしたり、積極的に行動することで、2人の関係に変化が訪れるかもしれません。
相手との距離を縮めて、頻繁に会うチャンスを増やしたり、連絡する機会を増やしてみると、止まっていた2人の状況が動き出すかも。怖がらずに気持ちを伝えることが大事です。
不倫を占ってソードの4が出たとき
タロットカードで不倫を占って「ソードの4」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
不倫関係はいったんお休み、というカードがでました。自然と会えない期間がしばらく続くかもしれません。
積極的に不倫相手と連絡とったりせず、自分自身の時間を大事にして。相手はどんな人なのか、あなたにとって本当に大事なことは何か、いろいろと見えてくるはずです。
この期間は不倫相手のことは、頭から徹底的に追い出すことが大事です。
逆位置
久しぶりに不倫相手に会ったら、この人のどこがよかったんだろう、と燃え上がっていた気持ちがおさまりそうです。冷静になったあなたなら、相手が本当に必要な人か、見えてきたはずです。
不倫関係を解消したいと感じていたなら、今がそのチャンスです。あなたは満たされない気持ちを持て余してしていただけなのかもしれません。
久しぶりに会った時の直感を大事にすれば、この不倫関係が良い意味でも悪い意味でも動き始めるでしょう。
浮気を占ってソードの4が出たとき
タロットカードで浮気を占って「ソードの4」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手はどうやら浮気はしていないが、あなたと距離を置いてひとりの時間を静かに過ごしたいようです。恋愛に興味が薄れているともいえます。
今は浮気を疑い責め立てたり、どうして会ってくれないの?どうして連絡くれないのと頻繁に連絡するよりも、距離を置くことが大事です。
この間に自分磨きをして、久しぶりに会った相手に素敵だなと思わせることが大事です。
逆位置
相手は浮気はしていなかったようですが、しばらくあなたと距離を置きたかったようです。動きが出ることを暗示するカードですから、また頻繁に連絡したり会ったりできるでしょう。
浮気を疑うよりも、相手に必要とされる人物になることが重要です。浮気してたの?なんて恨みごとを言うと、また距離を置こうか、という気持ちになりますので注意が必要です。
復縁占いでソードの4が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「ソードの4」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
今は復縁できる、できないというより、自分のエネルギーをチャージするべき時です。相手に連絡とることもやめ、会うこともやめて静かに休息してください。
そうすることで次にやるべきこと、本当に大切なことが見えてきます。復縁したいという気持ちはいったん眠らせてしまいましょう。距離を置くことが重要な時期です。
逆位置
しばらく距離を置いていたようですが、これからゆっくりと時間をかけて会う時間を増やしたり、連絡する頻度を増やしていけばいいでしょう。復縁できる可能性も高まりそうです。
距離を置いていた期間に、今まで見えていなかった大事なことが見えてきたのではないでしょうか。冷却期間を経て、まだ相手のことが好きなら復縁もじゅうぶん叶いそうです。ゆっくりと相手との距離が縮まり、復縁への道が開けそうです。焦りは禁物です。
仕事を占ってソードの4が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「ソードの4」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
ここしばらく忙し過ぎました。休養を取って、自分を癒す時間が必要になっています。ちょっとお風呂に入る、美味しいものを食べる、よく寝る…今の状況で出来る、精いっぱいの癒しを楽しんでください。
逆位置
活動エネルギーが上がって、ギアが入ってきました。このタイミングでスタートダッシュしてしまいましょう。気になっていた問題を、別の角度から見られるようになっているかもしれません。
人間関係を占ってソードの4が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「ソードの4」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
周囲のいさかいにはノータッチを心掛けて、距離を置きましょう。今のあなたには解決する力が足りませんし、自分が疲れ切ってしまいます。「死んだふり」してやり過ごせればいいですね。
逆位置
停滞していた、またはしばらく切れていた人間関係が復活します。いい関係が築けるタイミングなので、少し交際範囲を広げてみましょう。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。