タロットカード「ソードの6」の意味とリーディング
タロットカードの小アルカナ「ソードの6」は、危機からの脱出を表すカードです。小アルカナのソード(剣)グループ14枚の6枚目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
ソードの6の意味
タロットカードの小アルカナ「ソードの6」は、トラブルからの脱出と旅立ち、争いから抜け出して、新天地へ漕ぎだしたことを表します。
タロットカードの小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コインともいう)」の4グループ×各14枚、合計56枚あります。ソードには傷心や争い、人を傷つけるという意味があります。
「ソードの6」には、6本の剣とともに船に乗って漕ぎだす人物が描かれています船に乗るのは子連れの家族で、間一髪で争いから脱出し、緑の生い茂る新天地を目指しています。しかし、その船に突き刺さった6本の、まるで墓標のようです。旅立つ前の悲しい別れをイメージさせます。
小アルカナのソードはトランプの「スペード」
小アルカナのソードはトランプの「スペード」から派生したといわれます。「スペード」は聖剣を表し、剣を持って世の中を治める王侯貴族や権威を象徴しています。
ヨーロッパでは古くから、「正義」を聖剣と天秤を携えた女神の姿で現してきました。このためソードには「裁き」の意味もあります。
ソードは「風」をあらわす
小アルカナの4つのグループ(スート)はそれぞれ、古代哲学の4大元素「風、水、土、火」をあらわすとされています。ソードはこのうち「風」のグループのカードです。
「風」の元素は、情報や移動を意味します。転じて理性や判断力、行動力を意味します。
タロットカード「ソードの6」のキーワード
タロットカードの小アルカナ「ソードの6」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 旅立ち
- 困難な状況からの脱出
- トラブル回避
- 良い方向へ進む
- 未来が平穏であることの暗示
逆位置
- 困難な状況が続く
- 方向転換できない
- 行き詰まり、前進できない、停滞する
ソードの6、逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
ソードの6が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「ソードの6」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
ふたりの関係は、決して平坦で単純なものではなかったのではないでしょうか?相手は今のままでは居心地が悪いと感じているようです。トラブルを避けるために、これまでの関係から抜け出し、しばらく会わないという選択肢もありそうです。
いったん関係から抜け出してみると、その先には新境地が広がっているかもしれません。悪くない結果となるでしょう。
逆位置
ふたりの関係に障害やトラブルがあると感じています。しかし、どう方向転換したらいいのか分からず、お手上げ状態のようです。
このままの関係を続けるのは辛い、苦しいけれど、そこから抜け出すことができずに、必死にもがいている状況です。離れたいけど、離れられない…そんな気持ちを抱えているようです。
片思いを占ってソードの6が出たとき
タロットカードで片思いを占って「ソードの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
つらく苦しい片思いが終わりを迎えそうです。今まで障害となっていたものがなくなるか、何かしらの解決策が見つけられる予感です。または、無理めの片思いはあきらめて、新しい相手と恋に落ちる可能性もあります。
新しい状況が始まり、その環境のなかで今よりも幸せに、平穏に暮らせることを暗示しています。
逆位置
片思いは行き詰まっている様子が表れています。あなたが片思いしている相手は、ハードルが高い相手ではないでしょうか。しばらくは苦しい状況から抜け出す方法が見つからないようです。
しばらくは他の人を好きになったり、片想いの相手を諦めたりすることも出来ず、踏ん切りがつかなそうです。進展のない片思いを続けてしまいそうです。
不倫を占ってソードの6が出たとき
タロットカードで不倫を占って「ソードの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
現実から逃れたいという一心から始まった不倫です。不倫相手に安らぎを感じ、この人がいるから生きていけると感じてている様子が表れています。
不倫相手とは新しい未来を踏み出したいと考え始めているようです。2人の不倫を手助けしてくれる人もいるのではないでしょうか。このまま現実から逃れて、不倫相手と新たな生活を始める可能性も示唆しています。
逆位置
先の見えない、つらく苦しい不倫関係から脱出できません。脱出する方法さえわからなくなってしまっている様子です。ここから抜け出すにはあなたの精神力が重要です。
この相手とは、困難な状況になればなるほど燃え上がってしまいます。しばらくはこの関係から抜け出せないかもしれません。
浮気を占ってソードの6が出たとき
タロットカードで浮気を占って「ソードの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
交際相手と上手くいかず、トラブル続きではありませんか?浮気を疑っているようですが、今回は浮気していないようです。あなたは過去の経験にとらわれていて、交際相手とトラブルが起こるたび「また浮気してるのではないか?」と疑うようになっています。
あなたもこの関係には疲れており、浮気を疑う必要のない、平穏に交際できる相手を探すことになるでしょう。
逆位置
薄々気づいていたようですが、浮気をされている可能性があります。事実は近々知ることになるでしょう。
あなたは本命なのに、なぜか居心地が悪くてつらい思いをさせられています。相手から早く離れて、心穏やかに暮らしたいと思っていますが、行動が伴いません。しばらくはどうしようもない状態が続きます。
復縁占いでソードの6が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「ソードの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
つらかった状況から脱し、新たな未来へ踏み出す時です。復縁できるは可能性があります。新たな関係性を築き、再スタートできるのであればすぐに復縁しましょう。
この相手といると疲れる、苦痛を感じる、復縁は微妙だ、と感じる場合は、復縁はしない方が良いでしょう。すぐに相手から離れる決意をするべきです。
逆位置
停滞を表すカードです。なかなか復縁できません。いつまでも辛く悲しい現状を引きずったままです。この状態を脱出するには復縁を諦めて未来へ踏み出すことだけです。
苦しい気持ちを抱え続け、自分で自分を苦しめてはいけません。解決策は方向転換をすることです。
仕事を占ってソードの6が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「ソードの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
さんざん振り回されてつらい思いをした仕事から、ようやく抜け出せます。あなたも無傷ではないと思いますが、この先の道はどんどん開けてきます。将来への糧だと思って進んでいきましょう。
逆位置
被害甚大なのに、撤退ができません…?サンクコストは見切って前に進めればいいのですが、そうもしがらみが許さず、やきもきする状況が続きます。
人間関係を占ってソードの6が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「ソードの6」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
犠牲を払って手にした平和が訪れます。まだ喜ぶ気分になれないかもしれませんが、この先には今までよりも安楽な環境が待っているはずです。先に進みましょう。
逆位置
まだまだ解決は先送りとなりそうです。しばらくは我慢するしかありません。数カ月の間は無理をせず、流れを待つことが大切です。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。