タロットカード「ソードの9」の意味とリーディング
タロットカードの小アルカナ「ソードの9」は、恐怖心や悪い予感を表すカードです。小アルカナのソード(剣)グループ14枚の9枚目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
ソードの9の意味
タロットカードの小アルカナ「ソードの9」は、恐怖心や、思い悩む心境を表すカードです。最悪の状況というよりも、気持ちが折れたり、恐れて気に病むといった意味があります。
タロットカードの小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コインともいう)」の4グループ×各14枚、合計56枚あります。ソードには傷心や争い、人を傷つけるという意味があります。
「ソードの9」のカードには、たくさんの剣が交えられた図柄が使われています。たくさんの人の思惑や敵意が交差し、うっかりしていると深く傷つけられそうなカードです。
小アルカナのソードはトランプの「スペード」
小アルカナのソードはトランプの「スペード」から派生したといわれます。「スペード」は聖剣を表し、剣を持って世の中を治める王侯貴族や権威を象徴しています。
ヨーロッパでは古くから、「正義」を聖剣と天秤を携えた女神の姿で現してきました。このためソードには「裁き」の意味もあります。
ソードは「風」をあらわす
小アルカナの4つのグループ(スート)はそれぞれ、古代哲学の4大元素「風、水、土、火」をあらわすとされています。ソードはこのうち「風」のグループのカードです。
「風」の元素は、情報や移動を意味します。転じて理性や判断力、行動力を意味します。
タロットカード「ソードの9」のキーワード
タロットカードの小アルカナ「ソードの9」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 悪いことばかり想像してしまう
- 被害妄想
- 不安、心配、恐怖心
- 苦悩、絶望感
- 心配で眠れない
- 悪夢
逆位置
- 被害妄想からの脱出、回復
- 気持ちを立ち直し恐怖心を手放す
- 誹謗中傷
- 精神的苦痛が解消する
- 悩みの種が消える
ソードの9、逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
ソードの9が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「ソードの9」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
あなたのことを思いすぎています。悪い妄想をしては、眠れない日々を過ごしているようです。あなたに嫌われているのではないか、ほかに別の相手がいるのではないか…など。
あなたに嫌われることに恐怖心さえ抱いている様子です。あなたから相手に好意的に接してあげてください。
逆位置
相手は「嫌われたくない」という気持ちがあります。きちんと安心させてあげましょう。ポジティブな気持ちになってもらったほうが、長い目で見てよい関係を築けます。
嫌われているかもとか、他に好きな相手がいるのでは、と不安や嫉妬にかられているのは、あなたにとっても相手にとっても良くありません。
片思いを占ってソードの9が出たとき
タロットカードで片思いを占って「ソードの9」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
あなたが思っているよりも、この片思いの相手との関係は悪くなさそうです。「嫌われているのかな」と思ったり、「あの時話すチャンスがあったのに」とか、後悔して悶々と寝れない夜を過ごしている様子ですが、心配しすぎです。
嫌われてると思ったけど勘違い、恋人がいると思って失恋気分になっていたけど勘違い、ということがありそうです。きちんと相手と話す機会を作ってみてはどうでしょうか?
逆位置
あなたが片想いしていることが周囲にバレてしまい、冷やかされたりしそうです。誹謗中傷されたり、あることないことが面白おかしく話のネタにされてしまったり…。
人の噂に振り回されず、相手との会話を増やすと良いでしょう。周囲に片思いがバレてしまうことが、逆に吹っ切れて自ら動き出す原動力になるかもしれません。
悶々と1人で考えるだけの状況から抜け出し、行動することで片思いが成就する可能性が高まります。
不倫を占ってソードの9が出たとき
タロットカードで不倫を占って「ソードの9」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
不倫してしまった罪悪感から、寝られない日々を過ごしています。これほど罪悪感が強いと、不倫関係をこのまま続けていくという選択はしないでしょう。
この罪悪感は、本命には決して言わずに背負い続けること。それが本命への懺悔となるでしょう。不倫をするとこういう気持ちになる、というのを経験として胸に刻んでいきましょう。
不倫が他の人にバレていて人生おしまいだ…と思い悩んでいるなら、それはないのでご安心を。
逆位置
不倫していたことが周囲にバレてしまい、誹謗中傷されてしまう可能性があります。経験したことがない出来事にどうしたらいいのか戸惑ってしまいそうです。
状況が目まぐるしく変化するので、考えて思い悩む隙さえも与えないほどです。なかなかうまい言い訳なども出てこなくて、なるようになれ、という気分になるでしょう。それがまた批判されそうです。
いずれにしても、不倫相手とは別れるという決断を迫られそうです。
浮気を占ってソードの9が出たとき
タロットカードで浮気を占って「ソードの9」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手は浮気しているのではないか、それも友達など身近な人としているのではないか…。最悪な想像ばかりが頭を駆け巡っていませんか?
眠れないほど悩んでいるようですが、相手を信じること。相手は今まであなたにどういう行動をとってきましたか?今回の浮気がどうこうというより、今後の交際を見直した方が良さそうです。
浮気しているのではないか、といつも思い悩まなくてはならない相手とは、長く付き合ってはいけません。
逆位置
誹謗中傷に振り回されることなく、お互いの絆を深めることが大事です。相手が浮気をしているか、していないか、それはあなたが一番よくわかるはず。知恵を使って解決しましょう。
愛情を示す行動や、話し合いの言葉で、とりとめのない不安をつぶしていくこと。相手を信じることが何より大切な時期です。
復縁占いでソードの9が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「ソードの9」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手と復縁できなかったら、私はもう終わりだ。なぜこんなことになってしまったのだろう…という後悔の念が強く、思い悩んでいる様子が出ています。
状況はあなたが思っているほど悪くないようです。まずはよく寝て、自分の心と体調を整えることが大事です。復縁できても、復縁できなくても、あなたはとても魅力的ですから。
逆位置
相手との別れの悲しみから、ようやく解放されます。こんなに思い悩んでいたのに相手は周囲に自分の悪口を言っていたりしたことを知ったり、自身がこんなに悲しんでいるのに、相手はケロッとして友達と遊んでいたり。
その温度差から相手への気持ちはすとんと冷めて、過去と決別できるでしょう。また復縁しようと思えば復縁も出来そうな空気ですから、あんなに苦しんだ私はなんだったの?と馬鹿らしくも感じるでしょう。
仕事を占ってソードの9が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「ソードの9」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
自分の評価や仕事ぶりに自信が持てません。しかし、周囲はあなたが思っているよりもあなたを高く評価しているはずです。自分の気持ちやプライドを、みずから傷つけるような習慣はやめましょう。いちど頭の中を空っぽにしてみましょう。
逆位置
職場で喧嘩が勃発しそうです。あなたが喧嘩するかもしれませんし、周囲が喧嘩をして巻き込まれる可能性もあります。こころない言葉や誹謗中傷が飛び交うかもしれませんが、真に受けてはいけません。みな興奮しているだけです。
人間関係を占ってソードの9が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「ソードの9」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
知り合いや友達から愚痴を聞かされるかも知れません。悪口を聞かされることもストレスですよね。ほどほどに付き合って。自分が疲れ切ってしまったり、洗脳されて誰かをいじめる片棒を担がないようにしてください。
逆位置
喧嘩が勃発しそうです。あなたが喧嘩するかもしれませんし、周囲が喧嘩をして巻き込まれる可能性もあります。こころない言葉や誹謗中傷が飛び交うかもしれませんが、真に受けてはいけません。みな興奮しているだけです。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。