タロットカード「ワンドの3」の意味とリーディング
タロットカードの小アルカナ「ワンドの3」は、成長の可能性や未来を表すカードです。小アルカナのワンド(棍棒、杖)グループ14枚の3枚目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
ワンドの3の意味
タロットカードの小アルカナ「ワンドの3」は、ここから先の未来や成長を表すカードです。
タロットカードの小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル(コインともいう)」の4グループ×各14枚、合計56枚あります。ワンドには労働、実務や粗削りな力強さという意味があります。
「ワンドの3」に描かれているのは、船の行き交う広い海を見下ろす裕福な男性。船主や船に投資した実業家といった風情です。彼のそばに描かれた3本の杖は力強く芽吹き、将来への可能性を示しているようです。
このカードは交易などの商売繁盛と、グローバルな視野を表現しています。タロットカードの中でも特徴のある1枚です。
小アルカナのワンドはトランプの「クラブ」
小アルカナのワンドはトランプの「クラブ」から派生したといわれます。「クラブ」は棍棒を表し、労働をもって世の中を支える農民を象徴します。
古代の英雄の武器としても有名で、トランプの「クラブ」が三つ葉のクローバーの形で描かれるのは、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの棍棒が「メイス」と呼ばれる三つ叉の棍棒だったことに由来するそうです。
古代や中世のヨーロッパの戦いにおいても、ワンドを使って打撃戦を行う戦士は多かったため、「原始的なパワー」「パワーファイト」といった意味も持ちます。
ワンドにはもうひとつ、別の意味があります。それは「魔法の杖」というものです。ハリーポッターなどで出てくる杖も「ワンド」と呼ばれています。
ワンドは「火」をあらわす
小アルカナの4つのグループ(スート)はそれぞれ、古代哲学の4大元素「風、水、土、火」をあらわすとされています。ワンドはこのうち「火」のグループのカードです。「火」の元素は、湧き出る力を意味します。
タロットカード「ワンドの3」のキーワード
タロットカードの小アルカナ「ワンドの3」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 未来を見て進む
- 更なるステージに進む、ここからが本番
- グローバルな視点
- 実務家気質、仕事人
- 成長する事業や企業
逆位置
- 希望が見えない、勇気が出ない
- 挫折、失望、停滞
- 次のステージに進めない
- 将来につながる道がない
- 視野を広げなさい
ワンドの3、逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
ワンドの3が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「ワンドの3」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手の熱意によって、さらに進展した関係に推し進められそうというカードです。相手には、あなたのことをもっと深く知りたい、あなたとの関係を完成させたいという思いがありそうです。
お互いに気心も知れており、良い関係を築いてきた2人。プロポーズや両親への紹介、同棲など、未来につながる動きが近づいてくるかも知れません。
逆位置
あなたと築いてきた関係の行く先を考えているようです。仲良くしてきたけれど、マンネリ化した気持ちを抱いているというカードです。このまま進んでいくべきなのか、いろいろと迷っているようです。
または、あなたとの関係は今後の進展の見込めない、と諦めて自信喪失している可能性もあります。
片思いを占ってワンドの3が出たとき
タロットカードで片思いを占って「ワンドの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
片思いの相手にもあなたの気持ちが伝わりそうです。もう少しで恋人になれるというところまできています。あともう一押しでしょう。ここで諦めないで更なる進展を目指して突き進んでいきましょう。
あなたのほうから一歩踏み込む勇気が必要です。あなたが交際のきっかけを握っていますので、あなたの行動あるのみです。待っているだけでは進展しません。
逆位置
片思いの相手とかなり良い関係を築いてきたのに、なかなか恋人になれないことに痺れを切らしたあなたは、恋人になることを諦めてしまったようです。
この片思いにもう希望が見いだせないが新しい恋にも進めず、なす術の見つからない停滞期です。少し別のことを考えるようにしましょう。人生は恋愛だけではありません。
不倫を占ってワンドの3が出たとき
タロットカードで不倫を占って「ワンドの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
未来に向けて新たな決断をしなければならない時期です。不倫相手との関係を今後どうするのか、考えるべきタイミングが来ています。
不倫相手といつか結婚したい…というぼんやりとした夢物語ではなく、現実的な話をよく考えるべきです。お金の話、親戚の話、など。
どっちつかずのこの関係は終わります。どちらかを選んで未来へ進んでいきましょう。
逆位置
マンネリ状態の不倫関係が、ダラダラと続いていくことを表しています。別れる、別れないという決断も出来ず、流れに身を任せて、最後には決定権も手放して…。投げやりな状態のあなたが暗示されています。
幸せになるとは、あなたにとって、どういう状態ですか?いいビジョンが描けないままでは、未来に進むことができません。しばらくは停滞期です。
浮気を占ってワンドの3が出たとき
タロットカードで浮気を占って「ワンドの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
交際相手が浮気をしている場合、宙ぶらりんは許されない時期となっています。結論が出てしまうことになりそうです。
できればこのままの状態を続けたいようですが、それがダメならどちらを選ぶべきなのか、悩んでいる様子です。
相手も3人の未来をあれこれと真剣に考えており、いずれにしてもはっきりと答えが出るでしょう。
逆位置
交際が停滞しているという暗示です。マンネリ状態に飽きて浮気をしたいという気持ちはあっても、実際に行動には移せてないようです。
この子と浮気したいと思う相手が何人かいるようですが、中途半端に浮気未遂で終わっているようです。
あなたも交際相手との将来を真剣に考える必要がありそうです。もう一度、しっかりと関係をコントロールしたほうがいいかもしれません。
復縁占いでワンドの3が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「ワンドの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
あなたの中に復縁のイメージや、復縁後の未来のイメージがあるというカードです。復縁するきっかけはあなたのほうが握っています。
自分から行動をするというカードですので、自信を持って復縁に踏み出しましょう。相手も受け止めてくれて、うまくいくかも知れません。
逆位置
復縁したい気持ちはあるのですが、復縁後の2人がイメージ出来ないのではないでしょうか…?どうせまた別れてしまうのではないかと考えると、なかなか行動できない状態です。
過去の思い出に戻るのではなく、未来に進むイメージに相手は隣にいるのか?それがどうしても想像出来なければ、復縁はやめておきましょう。別れてはよりを戻す堂々巡りから抜け出せません。
仕事を占ってワンドの3が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「ワンドの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
「ワンドの3」はビジネスの繁盛を意味し、グローバルな視野を意味するカードですので、海外展開などに関係する仕事や、外国人相手の仕事をする可能性がなくありません。
商売繁盛や長期的な視野という意味もありますので、長期計画を考えるタイミングなのかもしれません。
逆位置
少し先行きが見えない状況になっていませんか?視野が狭くなっているという暗示ですので、長い目で、ものごとを広く見るように心掛けてみてください。
人間関係を占ってワンドの3が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「ワンドの3」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
海外とのやり取りや、遠方とのやり取りが生まれるという暗示です。気長に待てという意味もありますので、長期的視野をもって焦らずに待ちましょう。
逆位置
先が見えずに方向を失っているというカードです。見えないものを一生懸命見ようとするより、少し大所高所からものを感じるようにしてみましょう。難航している関係はいったん離れてもいいのかもしれません。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。