タロットカード「審判」の意味とリーディング
タロットカードの大アルカナ「審判」は、復活、回復、再生を表すカードです。大アルカナ(0番から始まる全22枚)の20番目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
審判(The Judgement)カードの意味
タロットカードの大アルカナ「審判」は復活、回復、再生などを意味します。
「審判」は大アルカナカードの20番目のカードです。世界中でタロットカードの定番とされているウェイト版(ライダー版ともいう)でも、より古く歴史の長いマルセイユ版でも20番目のカードです。
「最後の審判」を描いたカード
「審判」のカードには、再生のラッパを吹く天使の姿と、棺から甦る人間たちが描かれています。これは大天使ガブリエルと聖書にある最後の審判の光景といわれています。
世界の終わりの日に、すべての人間は墓から甦り、生前の行いを審判され、天国行きか地獄行きかを決められるという宗教観です。このため、審判のカードには復活の意味と同時に、因果応報の意味があります。
タロットカード「審判」のキーワード
タロットカードの大アルカナ「審判」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 復活、回復、再生
- 苦しい状況からの救済
- 決断の時
- 生まれ変わる時
- 良い知らせ
- 最後の審判
逆位置
- 苦しい状況から抜け出せない
- 報われない気持ち
- 復活はしない
- よくない知らせ
- 最終判断を棚上げする
審判の逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
審判が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「審判」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手はあなたのことがずっと気になっていたようです。その気持ちを閉じ込めて、伝えられないことに、もどかしさやつらい気持ちを抱えていたようです。
ようやく行動に表すことを決めた様子が出ています。あなたに気持ちを伝える日も遠くないかもしれません。
逆位置
相手はあなたに報われない片思いを抱いているのではないでしょうか。過去に素っ気ない態度をとってしまったことはないですか…?もしあるなら、そのとき以来、相手はあなたに嫌われたと思っているようです。
少し行き違いがあるようなので、相手の本心が見えづらい状況となってしまっています。
片思いを占って審判が出たとき
タロットカードで片思いを占って「審判」が出たときのはカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
ようやく長年の片思いが実り、想いを寄せていた相手と付き合える可能性が高まる時期です。今までひたむきに相手を振り向かせようと努力してきた行動が報われることが表れています。
また過去に相手に告白してフラれている場合も、諦めずにもう一度気持ちを伝えれば、うまくいく可能性が高いです。長年の片思いが実ることで気持ちが解き放たれます。
逆位置
いくら頑張っても長年の片思いは実らず、もどかしい状況が続くような暗示です。相手の前だと緊張してしまい、うまく自分をアピールできないことも表しています。
まずは相手の前でもリラックスすることを心がけてみると良いです。この片思いから解放されたいという気持ちがあっても、まだ相手への気持ちを諦め手放すことができないようです。苦しい状態がしばらく続くかもしれません。
浮気を占って審判が出たとき
タロットカードで浮気を占って「審判」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手がもし浮気をしているなら、元恋人と復縁をしている可能性が高いです。
今まだ浮気していない場合も、元恋人と会ったり、連絡をとったりしそうな暗示が…?そこからひょんな形で恋心が復活し、浮気関係になってしまうこともありえます。
浮気なだけなら良いのですが、そこから元恋人とよりを戻してあなたとは別れるという場合もありそうです。先手を打った判断で状況をコントロールしましょう。
逆位置
浮気はしていませんが、相手は元恋人への想い、未練を絶ちきれない様子がでています。元恋人に復縁を伝えて断られた可能性もあります。
元恋人が「復縁してもいいかな…」と気持ちが動いてしまったら、浮気というより元サヤに戻り、あなたとは別れることもありえそうです。
元恋人への気持ちを精算できるように、あなたに気持ちを向けさせるように努力することくらいしか、あなたにはなすすべがありません。
不倫を占って審判が出たとき
タロットカードで不倫を占って「審判」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
不倫関係をどうするか、決断する時がやってきました。
本命になりたいけど、なれないんだろうな…と苦しい思いをしていた状況からやっと脱けだせます。不倫という関係から抜け出せれば、本命になれる可能性が高いです。
世の中から許され、不倫という関係から解き放たれ、正式なパートナーとして堂々と行動できる時期がやってきそうです。喜ばしい出来事が起こりそうです。
逆位置
あなたは本命になりたいと強く思っていますが、その気持ちがなかなか報われないことを表しています。
相手からもう会えないと、突然言われることもある時期です。お互い好きな気持ちはありますが、状況がそれを許してくれません。
苦しい思いからよく考えないで別れを決断してしまうこともありそうですが、よく話し合わないでケンカ別れすれば、いつまでも引きずってしまうでしょう。お互い納得ずくで別れるようにしてください。
復縁占いで審判が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「審判」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
過去の喧嘩や、相手の欠点を許せる気持ちになり、お互いに和解することが出来ます。新しい関係を作っていくと強い決意を決めて復縁しましょう。
お互いに別れてからは暗くつらい、苦しい気持ちを抱いて過ごしていたようです。別れて距離をおいたことにより、相手が自分にとって必要なことが互いに見えてきたようです。
過去の話は蒸し返さないことです。未来だけを見て付き合っていきましょう。別れていた間に、別の交際相手がいる場合はそれを責めないように要注意です。
逆位置
別れたことをいくら後悔してももう戻れそうにないようです。相手は過去にあなたと別れると決断した時、あなたに抱いた気持ちを手放すことができません。
あなたは後悔の念をしばらく引きずることになるでしょうが、決定権は相手にあるようです。相手があなたのことを許して復縁のチャンスを与えてくれるのを待つことしかできません。
仕事を占って審判が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「審判」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
長く時間を取るだろうと思っていた決済や判断がおります。正当な評価をされるようになり、明るい気分で仕事に向かうことができるでしょう。
逆位置
思うように成果の出ない時期です。苦労に対して結果も伴わず、周囲からの評価もあなたが思っているようには高くありません。我慢の時期となりそうです。
人間関係を占って審判が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「審判」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
長年にわたって仲たがいしたり、疎遠になっている人に連絡を取ってみる時期かもしれません。新たな人生を歩んでいることを報告しあえるかもしれません。
逆位置
あなたが誠意を尽くしても、なかなか応えてもらえない時期となります。大きなトラブルが起きなければ良しとしておきましょう。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。