タロットカード「星」の意味とリーディング
タロットカードの大アルカナ「星」は、希望や未来を表すカードです。大アルカナ(0番から始まる全22枚)の17番目のカードとなります。ここでは恋愛(相手の気持ち、片思い、不倫、浮気、復縁)や仕事、人間関係などを占います。
星(The Star)カードの意味
タロットカードの大アルカナ「星」は希望や未来、湧き出るエネルギーなどを意味します。
「星」は大アルカナカードの17番目のカードです。世界中でタロットカードの定番とされているウェイト版(ライダー版ともいう)でも、より古く歴史の長いマルセイユ版でも17番目のカードです。
八芒星は「女神イシュタルの星」金星
このカードには、8つの八芒星が描かれています。八芒星は「女神イシュタルの星」と呼ばれます。
女神イシュタルとはギリシャ神話のアフロディテ(ローマ神話ではビーナス)にあたる、メソポタミアの女神です。美と春をつかさどります。このため中央のひときわ大きな輝く星は、金星(ビーナス)なのでしょう。
カードに描かれた娘の右手からは水中に、左手からは土中に、水が注がれています。春の大地に恵みを施しているようです。足元には草が芽吹き、花が咲いています。
タロットカード「星」のキーワード
タロットカードの大アルカナ「星」のキーワードは、正位置と逆位置(逆カード)で以下のようになります。
正位置
- 未来への希望
- 憧れ、生きがい
- 奇跡
- エネルギーの再生
逆位置
- 未来に希望が持てない
- 悲観的な気持ち
- 幻滅する状況
- 再生できない
- 窮屈な状況
星の逆位置(逆カード)について
逆位置のカードをどう捉えるかはプロのタロット占い師にとっても大きな悩みどころとなっています。
幸運を告げるカードの逆位置をすべて「凶兆」と捉えてしまうと、タロットデッキのおよそほとんどが悪い意味をたたえてしまい、気持ちが救われることがありません。
逆位置をどのように解釈するかはそのときの状況をよく理解し、自らのインスピレーションを働かせることが必要です。
星が出たときの相手の気持ち
タロットカードで「星」が出たときの相手の気持ちは、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手にとってあなたは日々を頑張るためのやる気や励み、希望になっていることが表れています。
これから良い関係が築いていけたらいいな、という希望を込めた気持ちであなたのことを思っています。
あなたには損得なしで尽くせるし、自分らしくいられるという気持ちもあるようです。
逆位置
あなたのことを理想の人だと思っていたようですが、何かに引っかかるところを感じている様子です。今後あなたと進展することに対して気持ちがさめ、未来を見ていない様子がでています。
まずは自身の生活を整えましょう。恋愛のことばかり考えていませんか、実生活が度々おろそかになっているようです。それが相手の目にはだらしなく感じられ、幻滅する気配があります。
また、八方美人な振る舞いを快く思っていない可能性があります。「誰にでも優しい」というのが軽く感じられて、苦手なのかもしれません。
片思いを占って星が出たとき
タロットカードで片思いを占って「星」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
相手はあなたに憧れに近い気持ちを持っているようです。自分から話しかけるなんて…と思っている様子です。
あなたから話しかけたり、距離を縮めるようなアクションを起こせば、すぐ新たな展開があり、交際につながっていくでしょう。
あなたに認められるためなら頑張れる、という良いエネルギーを感じられるようです。あなたと付き合うことによって相手もあなたも日常生活が頑張れる良い関係となれそうです。
逆位置
あなたのことを「遠くから見ていると素敵なんだけど、近くでずっと一緒に過ごすのは、ちょっとどうかな…」とためらっている様子があります。
あなたが相手の前でとった行動が、相手にとっては嫌いなこと、幻滅させるような行動だったのかもしれません…?思い出してみると良いでしょう。
または、ただ単に相手があなたを美化しすぎていた可能性もあります。遠くから見る理想の姿と、近くで見る本当の姿のギャップを知るのが怖いようです。
浮気を占って星が出たとき
タロットカードで浮気を占って「星」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
あなたにやましいことは隠していないようです。むしろあなたのためにひたむきに働いています。ただ憧れの人物はいるようです。
あの人は素敵だなという理想の浮気相手はいるようですが、相手は手の届かない、あくまでも憧れの存在であることを表しています。
そばにあなたがいて、遠くに憧れの人物がいることにより、日常生活にハリがでたり、あなたとの関係がうまくいってる様子を表すので、リアルな浮気の心配は今のところありません。
逆位置
相手は現実逃避して自堕落な生活を送っている可能性が出ています。そんな相手にあなたが失望する可能性も出ています。
あなたという恋人がいるのに、俺にはもっとふさわしい人がいるはずだと自身の理想を追い求めて浮気をする可能性が高いです。
あなたとの未来に希望が見出せないことが、浮気をしたいという原因かもしれません。将来について話し合うと良いでしょう。
不倫を占って星が出たとき
タロットカードで不倫を占って「星」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
不倫相手の前では伸び伸びと解放的な気分になれることを表していますし、お互いにこの不倫関係が永遠に続いていくと良いと願っているようです。
この不倫関係が日々を頑張る活力になっていることが現れています。反対に、日々の生活があるからこそ、非日常の不倫関係がとても心地よく楽しく感じられています。
不倫は一時の楽しみにとどめ、実生活を疎かにしないことでうまくいくでしょう。本命と別れて不倫関係だけを選ぶという生活は、今の時点では選択すべきではありません。
逆位置
相手に幻滅してしまった様子が現れています。そのせいで何もかもやる気がない状態である様子が表れています。
不倫という先が見えない関係を悲観し、嫌気がさしてきていませんか?不倫関係は解消される可能性がありそうです。
相手といても窮屈な気持ちになると出ていますので、不倫関係を続けていくのはメリットもないし、難しそうです。
復縁占いで星が出たとき
タロットカードで復縁占いをして「星」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
復縁への希望が見えてきます。そのためにはまず自身がすべきことをきちんとすることが大事です。自身の生活を整えること、仕事などやるべきことをきちんとすること。
相手との果たせなかった約束はないですか?もしあれば、これを果たすことで相手との復縁への希望が見えてくるでしょう。
復縁後はお互いに「やはりこの人が理想の相手だ」という気持ちが強まるでしょう。
逆位置
復縁は難しいかもしれません。相手を美化していた状態から醒めていくという暗示が出ています。
まずは遠くから、復縁したい相手を見つめなおしてみましょう。「なんでこんな人が好きだったんだろう」という幻滅の気持ちになる可能性が高いです。
それでもやはり復縁したい場合には少しづつ距離を縮めていくようにしましょう。あまり上手くいかなくても、がっかりしないで済むようにしましょう。
仕事を占って星が出たとき
仕事についてタロットカードで占って「星」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
評価が高まったり、やりたかった仕事が出来る暗示です。目標を意識しぶれないように一歩ずつ進みましょう。思っていた以上の成果を挙げることになります。
逆位置
読み違い、当てが外れてしまうことがありそうです。評判が一時的に落ちることもありえます。実力があれば復活しますので長期的な視点を大切にしましょう。
人間関係を占って星が出たとき
人間関係についてタロットカードで占って「星」が出たときのカードの意味は、正位置と逆位置で以下のようになっています。
正位置
人気運が上昇し、いろいろなお誘いがやってきます。憧れの人と会う機会もあるかもしれません。自分の理想に近づく時期なので、イメチェンも成功します。
逆位置
プライベートが荒れる暗示があります。心身が疲れてしまう出来事や、環境が出てくるかもしれません。しっかりと休息をとってください。
この記事の執筆者
タロット占いは中世から伝わるタロットカードを使います。大アルカナは22枚、小アルカナは14枚のスート(セット)が「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」それぞれ4種類あり、全部で56枚です。占い師のインスピレーションが大切な占いです。