職場恋愛のお作法③【バレたときの対処法】
職場恋愛をしているカップルの半数以上が、バレてしまった経験があるといいます。上手なタイミングで公表できればいいのですが、想定外のタイミングでバレたときは、どう対処すべきでしょうか?この記事では職場恋愛がバレたときのリスクや対処法についてまとめました。
職場恋愛バレの三大リスクとは?
まずは職場恋愛がバレたときのリスクを見ていきましょう。暖かく見守ってくれる職場もあるとはいいながら、以下のようなケースでは仕事に影響が出てしまいます。
職場恋愛バレのリスク①人間関係が揺れる
職場恋愛がバレたとき、他にも付き合っている人がいれば三角関係が表面化します。
現在進行形で二股をかけているわけではないけれど、元カノや元カレが同じ職場にいる場合も気まずいといえるでしょう。どちらかが片思いをされていた場合も、恨まれたりして面倒です。
職場恋愛バレのリスク②仕事を外される
仕事と恋愛は別腹でお願いします、という企業は外資系中心に存在します。「同僚との恋愛はNG」という信条を持つ上司がいた場合には、お互いに接点がない職場に異動させられたりするリスクもあります。
周囲からしても「あの2人は付き合ってるから」と、なんとなく気を使ったりしてしまいますよね。
職場恋愛バレのリスク③結婚を促される
いまどき、「付き合っている=結婚する」だと思っていない人も多いはず。でも、職場恋愛が公になると周囲の目が変わってきます。周囲からの「結婚まだ?」圧力は、けっこうバカになりません。
「いつ結婚するの?」「仲人は私かな(←上司)」「お子さんは?」…いいえ、まだまだ全力で仕事したいんですけど!結婚はまだ先なんですけど!と思っている場合、職場恋愛はなるべくバレないほうが気楽です。
職場恋愛がバレると、別れた後も影響が…
当然ながら、職場恋愛が公になってしまうと、別れた後にも影響が出てきます。周囲があなたの恋愛事情をわかっているつもりになるから、なかなか放っておいてくれなくなるのです。
「あの子、Aさんと付き合ってたのに別れたらしいよ」「もうBさんと食事行ってるらしい」…余計なお世話!男性の同僚とランチに行っただけです!というような状況になることも。
じっさいに別の同僚と付き合い始めたら、噂はさらにヒートアップすること間違いなし。プライベートに首を突っ込まれたくなければ、出来るだけ社内恋愛は秘密にしておきたいですよね。
それでも職場恋愛がバレたらどうする?
細心の注意を払っても、たまたま二人で出掛けた先で上司とばったり出会ったり、LINEの誤爆で同僚にバレたり、ということはありえます。どのように対処すれば影響を抑えられるのでしょうか?
上司や同僚に会ったら、とにかく挨拶!
逃げたり、隠れたり、ごまかしたりはNGです。上司や同僚に会ってしまったら、まずは明るく挨拶。「あっ、どうも!」「おーい!」みたいな勢いで押し切ってしまいましょう。
2人の関係が正々堂々としたものである、と印象付けてください。あまりにさりげなく堂々としていると、相手もツッコミづらくなります。
ゲスい感じで「あっ…あっ…2人…そっかぁ~~」みたいに言う相手もいますが、バレたこっちがケロッとしているのがコツです。
パパラッチには付き合わない
もちろんバレたあとは、好奇心の強い同僚から質問攻めに会う可能性があります。こういうパパラッチにはできるだけ答えないほうがいいでしょう。
他人の恋愛沙汰に興味津々な人は、聞いた内容をあっという間に全部広めてしまいます。伝言ゲームをするうちに、ねじれた情報が社内を駆け巡ってしまうのも困りますし、交際相手も「この子と付き合うと、何から何までバラされる」と不安になってしまいます。
「きっかけは?」「いつから?」「一緒に住んでる?」のような、芸能レポーターみたいな質問に付き合う義務はありません。「どこがいいの?」なども、「うーんみんな」程度に流してしまったほうがいいでしょう。
LINEやメールの誤爆は予防第一
LINEやメールの誤爆はやってしまったらもう終わり。なので、予防する以外に方法はないと考えていいでしょう。
LINEも既読がつく前なら削除できる設定はありますし、Gmailなどは送信後20秒程度は送信取り消しが出来たりします。しかし、たいてい、誤爆に気付くのは送った直後ではなく、しばらく経ってから。取り消せないと慌てるぐらいなら、誤爆を予防しましょう。
一番確実なのは、2人のあいだで連絡を取り合うツールを、他と変えておくことです。会社の人とやり取りがLINEならMessengerやSkypeを、Gmailで仕事のやり取りが多ければiCloudのメールアドレスを利用するなど、「他とは別のコミュニケーションツール」を用意するのがおすすめです。
バレたときの究極の対応
職場恋愛が隠しようもなく、どーんとバレてしまったとき。究極の対応は、話のわかる上司や先輩に「仕事に影響がないように気を付けますので、見守ってください」と伝えることです。
部下や後輩に「見守って」と頼まれて意地悪をするような人は少ないですから、普通であれば「わかった、がんばれ」と言ってくれるものです。「プライベートは仕事じゃないから勝手にやれ」と、さり気なく放置してくれる上司もいるでしょう。
部内の空気を作る人を最初に味方につけることで、なんとなく周囲を気にしたり、お付き合いをいじられることも防げるはずです。その代わり、仕事や職場に影響が出ないように責任を持ちましょう。
バレたとき最初に考えるべきは「相手の立場」
職場恋愛をする場合、相手の立場を思いやることがとても大切になります。職場恋愛がバレたとき、最初に気を遣うべきは、自分の上司や同僚ではなく、お付き合いしている相手の立場やメンツです。
あなたにとっては自慢したくて仕方がない相手だとしても、相手の立場からは「社内の異性と付き合うと、仕事がしづらい」という場合もあります。そういうときに、あなたはどんな態度で乗り切るのか。
バレたとき、お付き合いしている相手とは最初に話が出来るといいですね。「さて、どうやって乗り切りますか…!?」って。
話すうちに2人の将来のプランについてもイメージを得られるかもしれません。
この記事の執筆者
人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして数百名の仕事の悩みを聞いた経験を持つ。子育てを経てキャリアライターに。得意なライティング分野は、ベンチャー業界、不動産投資、外資系の働き方、子育てとキャリアなど。趣味は自転車で神楽坂と谷根千をブラつくこと。