戦国武将のホロスコープ①織田信長編~魔王は蟹座~
戦国時代に活躍した武将たちをホロスコープから見てみよう、という企画。第1弾はもちろん、織田信長。「戦国の覇者」「魔王」と呼ばれた織田信長がアットホームな「蟹座男子」だったことはご存知でしょうか…!?ホロスコープ・リーディングで読み解く、織田信長の性格、運命、ルックスなど、全体的なイメージをご紹介します。
織田信長は「蟹座男子」
織田信長は、1534年6月23日(和暦天文3年5月12日)に名古屋市付近(勝幡城または那古野城)で生まれたとされます。
12星座は「蟹座」です。
織田信長のホロスコープ
まずは織田信長のホロスコープを見てみましょう。これはチェコ共和国のPetr Souralさんが公開している世界的に人気のフリーソフト「ASTROSEEK.com」です。一瞬でホロスコープチャートを制作してくれますので、超オススメです!
左は信長が生きていた当時に利用されていた、ユリウス暦の誕生日(1534年6月23日)、右は現在利用されているグレゴリオ暦に換算しなおした誕生日(1534年7月3日)です。
どちらで占うべきか、迷いますよね?ユリウス暦とグレゴリオ暦で占ったとき、いちばん大きな違いは「性格やキャラクター」の部分になります。
ユリウス暦ホロスコープから見た信長
ユリウス暦のホロスコープだと信長は「ガチ蟹座」。煮詰まった蟹座気質で、何か「守る」ために生きるタイプです。
「ガチ蟹座」の性格と特徴は、身内に優しく、敵に厳しい。そして怒ると蟹がハサミを振り回すごとく、すさまじい…といった感じです。人間関係にかなり気を遣って、気苦労するタイプともいえます。
- 太陽星座…基本的な性質を表す→蟹座
- 月星座…パーソナリティを表す→蟹座
- 太陽星座と月星座が「蟹座」で重なる(コンジャンクション)
太陽と月のコンジャンクションは「誰にも指図をされない」性格と、「強烈な意志とパワー」を持って生まれていることを表します。この突き抜けたエネルギーと、強烈な蟹座キャラクターが掛け合わされます。
「ロコモーティブ型」ホロスコープ
信長のユリウス暦ホロスコープを見ると、獅子座~水瓶座の7星座に惑星が極端に集中していますよね?これは「ロコモーティブ型」と「ボウル型」呼ばれる形の中間です。
ロコモーティブとは機関車のことで、その名の通り強力なエネルギーを持ち、時代を方向づける牽引役となります。並大抵ではないパワーを持ち、現状バランスを崩してでも、自分の理想を追い求めます。「巨人」と呼ばれるような芸術家や研究者も多いホロスコープのパターンです。
ボウル型は偏った位置に星が集中しているため、その人が得意だったり、活躍する分野が強く出ます。
グレゴリオ暦ホロスコープで見た信長
- 太陽星座…基本的な性質を表す→蟹座
- 月星座…パーソナリティを表す→射手座
- 月、土星、海王星が大きな正三角形を描く(グランド・トライン)
- 木星と冥王星のコンジャンクションが「カイト」
次に、信長のグレゴリオ暦ホロスコープを見ると、グランド・トライン(幸運の大三角形)がどかんと鎮座しています。
ユリウス暦ホロスコープよりはバランスの取れた人格、かつ火の星座にまたがる位置なので「攻めに強い」タイプという暗示になります。また、強烈な発展性を表す冥王星と木星のコンジャンクションが「カイト」のオポジションにあります。
自分の信条や主義主張のために行動するタイプで、「金が欲しい、名誉が欲しい」というよりは「世の中を作りたい」「理想を邪魔する者は容赦しない」という、宗教家のような性格が加わります。人気もスター級です。
ただし、どうやら生家の家族との仲は良くありません。
「シーソー型」ホロスコープ
グレゴリオ暦ホロスコープで見ると、星が大きく上下に散っており、「シーソー型」と呼ばれるタイプのホロスコープです。なにごともバランスを重視するタイプとみられます。
残酷な侵略行為なども、感情的になって行ったというより、全体を俯瞰して「ここは潰しておかないとマズイ」というポイントを攻め落としたのかもしれません。
シーソー型のホロスコープを持つ人は、趣味と仕事を両立することも多いので、信長はかなりの趣味人だったとも読み取れます。
信長の「蟹座」の性格と特徴
ユリウス暦で見ても、グレゴリオ暦でも、信長は蟹座です。蟹座は身内や家庭を大切にするタイプといわれ、魔王と恐れられた信長が蟹座というのはちょっと意外かも…?ここからは、信長の蟹座っぷりを見ていきましょう。
気に入った仲間には優しい
織田信長は身分にかかわらず、認めた相手をきちんと取り立てたといわれます(反面、キレると相手によらず、すごかったらしいですが)。それは豊臣秀吉や明智光秀といった出自不詳の武将が活躍したことでもわかります。
「信長記(信長公記)」は信長研究の重要資料ですが、これを記した太田牛一もそのひとり。僧侶から足軽、弓兵と昇進し、文才を認められて記録係となりました。足軽出身者を公の記録係にするなんて、相当な信頼ぶりです。
「信長記(信長公記)」の最後に、太田牛一は心の底から信長が好きだったのだな、と感じさせる哀悼を記しています。信長は部下に敬愛されていたようです。最近話題の黒人武将「YASUKE」もアフリカ出身で、宣教師の従者でしたが、信長に気に入られて身の回りの世話をする武士に取り立てられていました。「弥助」という名前を与えたのも信長です。
お気に入りの秀吉は出戻りOK
秀吉は織田信長に仕えていましたが、若い頃に一度逃げ出してしばらく行方不明になったことがあるそうです。
しれっと戻ってきた秀吉を、信長は詰問せず再雇用、責任ある仕事を与えました。信長は意外にも「出戻り」を認める人だったのです。
秀吉のことは気に入っていたので「アイツ…w」と思いながらも、戻ってくれて嬉しかったのかもしれません?
家康には気遣いとリスペクト
信長は家康との関係に、たいへん気を遣っていたことがうかがえます。
もともと家康は、信長が倒した今川義元の親族。よく人質だったとされますが、実際は三河の第三勢力「松平家」からの幼い客人扱いで、快適な環境と高い教育を今川家に与えられていました。成人後は義元の姪(築山殿)を妻にしています。
今川家といえば足利将軍家の継承権がある名門ですから、家康は相当に格の高い武将です。このため、信長は同盟した家康の息子(信康)に自分の娘(徳姫)を嫁がせています。
もし家康の息子と信長の娘が夫婦円満となり、世継ぎ(孫)が出来ていれば、東海地方きっての名門のハイブリッド家系となっていたはずでした。
家康の妻「築山殿」が織田と徳川の和合を阻止
残念ながら今川家出身の築山殿(家康の妻)が全力で織田と徳川の和合を阻止。姑として信長の娘をいびったようです。結果、今川家出身の母子(築山殿と信康)ともども、家康に見切られてしまいます。最後には自害させられてしまいました…。
家康接待には気を遣いまくり!
信長は家康が安土城に登城したとき、家康の好きな菓子(「ふりもみこがし」といい、今でいう「麦こがし」)をみずから手作りし、もてなしたという逸話も残っています。
家康への接待を任せてしくじった光秀に対し、信長が怒り狂った話も有名です。(一説には光秀が家康暗殺の密命に失敗したので怒ったともいわれますが…。そのあたりは不明です。)
女性の愛し方も蟹座っぽい?
「家族思い」と言われることも多いのが蟹座男性です。蟹座男性は自分が本当に気に入った相手と濃く深いコミュニケーションを求めます。
「織田信長は愛人をたくさん囲っていた」という説は、ほとんど耳にしませんよね?天下を取ったのですから、その気になれば何千人もの美女を侍らせることも可能でしたが、そんなことはしなかったのです(信長が愛した女性は生涯で10本の指に満たなかったといいます)。
自分が本能寺で討たれたときには、「光秀は女は殺さないはずだ、逃げろ」と言って、まず侍女たちを逃がしたとか。自分が死ぬと分かっているときに、この気遣いぶり。信長をちょっと優しく感じませんか?
土星と天王星も「蟹座」にある!
信長のホロスコープは、土星と天王星も蟹座にあります。これを読み解いていきましょう。
蟹座に土星
土星は人生の課題や困難を表し、信長の場合は「家」が弱点または課題と出ています。群雄割拠の東海地方で織田家存続を背負う責任が重かったことを表しているようです。家族との仲もそれほど良くなかったと伝えられています。
「ストイックで自他ともに締め上げるタイプ」「神経質で用心深いタイプ」と読み取れ、家の存続のためにじつは様々なことを犠牲にしたのではないでしょうか。
蟹座に天王星
天王星は世代的なキャラクター(戦国時代の終わり~安土時代)を意味します。
天王星が蟹座にある世代は、伝統的な価値観を信じず、反抗的で、それまでの流れを一刀両断で終わらせてしまう傾向があります。…これって下剋上そのものですよね…!?
戦国大名世代の特徴
信長と同世代人に共通する気質として、斬新で変化を好む、革新的、力や権力への欲求が強い、風変り、自由、個性が強いといった暗示があります。まさに戦国気質!
信長のホロスコープから読み取るあれこれ
信長のホロスコープからは、まだまだいろいろなことが読み取れます。
ルックスはいいほうで、スマートでクール、知的な印象を与えます。織田家は美男美女が多くて有名な家だったそうですので、あっているかもしれませんね。
好むタイプは知的好奇心を刺激してくれる人、芸術家など。気に入った人のパトロンをしたり、たびたびサロンを主宰していた可能性もあります。
双子座の影響も強い信長
信長は双子座に水星と金星を持つので、その影響もかなり強いようです。
アイディアマンで要領が良く、スピード重視。人気運があり、おもてなしや遊びが上手。趣味や癒しは、美術や音楽といったアート系で、美意識高め、相当なおしゃれ好き。茶の湯を奨励するなど、時代のファッションリーダーだった可能性があります。
物欲は強めでコレクション癖があった可能性大。全体的に派手好きで楽しむことが好きなタイプだったようですね。
人間関係には苦労するタイプ
蟹座の信長は信頼できるタイプと長く付き合うため、誰かが信頼に足るかも、じっくりと見極めていた可能性があります。
ユリウス暦ホロスコープで見ると、信長は広く浅いコミュニケーションは得意ではなく、譜代の家臣、気心の知れた身内に囲まれているのが好きだったかもしれません。
グレゴリオ暦ホロスコープで見ると、信長は対人コミュニケーションは不得意ではなく、いろいろな人と話してみよう、会ってみようというフットワークは軽かったようです。
人に裏切られるお人好しタイプ
ユリウス暦とグレゴリオ暦、両方のホロスコープに「お人好しで裏切られる」という暗示があります(太陽と海王星がいわゆるハードアスペクトの位置関係)。
生涯を通してたびたび同盟相手や腹心の部下に裏切りられたり、最後は謀反で亡くなったのも、ホロスコープに現れていると言えるかもしれません。
意外とさっぱりしている?
激高しやすいタイプだったと伝えられる信長ですが、ねちねちと過去のことを個人的に恨み続ける…というタイプではなかったようです。ユリウス暦とグレゴリオ暦、両方のホロスコープに、さっぱりしている、というか、個人的怨恨は忘れっぽいと出ています。
女性的な気遣いがある?
男性も愛せた…と言い伝わる信長ですが、グレゴリオ暦ホロスコープには、女性的な感性や美的センスを持っていることも暗示されています。また、母親との関係にかなり愛憎や葛藤があるという暗示もあります。
「魔王」信長の冥王星
信長のホロスコープには、周囲との関係性を表す重要な位置に、冥王星が光り輝いています。これはユリウス暦、グレゴリオ暦、どちらのホロスコープでも変わりません。
冥王星はものごとの本質や時代性、破壊と再生をつかさどる星です。必要とあれば驚くような大胆な行動もとらせます。
この性格が原因で、周囲から一目置かれることも、一線引かれることもありえるタイプです。蟹座の性格(仲間に優しく敵に厳しい)と相まって、信長は自分を滅ぼすほどの大きな敵を作ることになったのかもしれません。
冥王星×木星コンジャンクション
信長の冥王星は木星とコンジャンクションを形成しており、強大な権力や莫大な富を手に入れる可能性を表します。
さらにこれがグランド・トラインのカイトの位置にあり、幸運パワーを使います。自分の領土拡大や国際的な活躍をするという強い暗示です。
この強力なサインを持っているのは、信長らしいといえます。もし暗殺されなければ海外侵略も考えていた、という説がありますが、うなづけます。
信長:戦の火星に導かれた覇者
信長のホロスコープの始まりには、戦を表す「火星」が王者の星座「獅子座」にあります。勤勉で恐れ知らず。進取の気性に富む、燃えるような気性の持ち主であることを示します。まさに戦国の覇者らしいホロスコープといえるでしょう。
ユリウス暦ホロスコープから見た信長の性質は、内向きのパワーが強い、煮詰まった性格。グレゴリオ暦ホロスコープで見た信長は、バランスの取れた教養人で、広く浅い付き合いも上手くこなす人気者。
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この記事の執筆者
東京都在住、ホロスコープと統計から占いに取り組む。短期の占いよりも中長期占いが得意。